利き手と反対の手で歯磨き

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利き手と反対の手で歯磨き
 
右利きの人は、左手で何かをするという機会がほとんどありません。
実際、右手しか使わない人は、右脳にある左手の動作を司る脳番地や、その周囲が未熟で、白っぽくスカスカになっています。
 
だから右利きの人は、今日から意識的に左手を使ってください。
まずは朝と晩に、左手で歯磨きをするのがいいでしょう。
最初は面倒臭いと感じるかもしれませんが、その面倒臭いという思いこそが、脳が未熟である証拠なのです。
それでも毎日続けて練習すれば、必ず面倒臭さがなくなります。
そのときは、明確に、脳が成長したと感じることでしょう。
 
左手でストレスなく歯を磨けるようになったら、今度は、同時に両手を使う訓練をしてみてください。
たとえば両手に1本ずつペンを持って、同時に自分の名前を書く。
最初はストレスを感じたり、まともに字がかけなかったりするはずです。
しかし鍛錬を重ねれば、やがて上手にかけるようになります。
 
左右である程度書けるようになったら、小さく書いたり、あるいは大きく書いてみましょう。
左右でサイズを変えて字を書くのもいいし、左右で違う太さのペンを持って書くだけでも、脳に大きな刺激を与えます。
 
人は50歳を過ぎると、一つのことに集中し過ぎてしまうものです。
すると、同時に二つのことができなくなります。
そんな状態に陥っても、やはり脳は衰えていくものなのです。
 
だからこそ、同時に両手を使う訓練をすべきです。
左右の指先の感覚が違うと、運動系だけでなく、感覚系と感情系も刺激されます。
これをやることによって、右脳と左脳が鍛えられるでしょう。
 
※脳内では、同じ働きをする複数の神経細胞が集合して、基地をつくっています。
この基地を、「脳番地」と名づけました。
 この脳番地は約120ヵ所ありますが、そのなかで代表的な脳番地は、以下の八つです。
1.思考系:思考や意欲、創造力などを司り、人が何かを考えるときに深く関係する。左脳と右脳それぞれの前頭葉に位置する。
2.伝達系:コミュニケーションを通じて意思疎通を行う。言葉を使う言語系と、図形や映像などで伝える非言語系に分かれる。
3.運動系:体を動かすこと全般に関係する。脳の中で最も早く成長を始める。
4.感情系:喜怒哀楽などを感じ、表現することに関与。生涯にわたって成長を続け、老化が遅いという特徴がある。脳の複数の部位に位置している。運動系の背後に接している部位は感覚系脳番地を通じて活性化される。
5.理解系:目や耳を通じてえた情報を理解する際に使う。情報をそのまま理解するだけでなく、推測して理解するときにも使われる。
6.聴覚系:耳で聞いた言葉や音を脳に集積させるために働く。
7.視覚系:目で見た映像や画像、読んだ文章を脳に集積させる働きがある。
8.記憶系:ものを覚えたり、思い出したりするときに使う。記憶を司る海馬の周囲に位置する。
 以上のように、それぞれ役割を分担して働いています。
 頻繁に使う脳番地は一生を通じて生き生きと成長します。
しかし、普段あまり使わない脳番地は未熟なまま……その未熟な部分を放置しておくと、加齢とともに少しずつ衰えていきます。
それぞれの脳番地をバランスよく使う必要があります。
50歳を超えても脳が若返る生き方 より」
 
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脳の中では、運動会のリレーのように、神経がバトンをつないで、指令を伝達していきます。
しかし、たとえばC地点の神経細胞が倒れてしまい、指令がそこで止まってしまう、という事態が起こります。
このとき、すぐにC地点の神経細胞を救出できれば復活したのですが、時間が経ち、死んでしまって、その指令も届かなくなる。
これが運動麻痺や言語障害の起こる理由です。
 
ところが、脳のすごいところは、C地点から今度はほかのルートでバトンを渡そうとするのです。
新たなルートで、新たなリレーのチームを作り、「言葉を話す」という指令を伝えようとします。
この新チームは、以前のチームのようにバトンの受け渡しがうまくなく、スムーズに指令が届きません。
しかし、何度も繰り返し練習するうちに、だんだんうまく指令が伝わるようになっていきます。
 
このようにして、死んでしまった神経細胞は復元しないけれど、ほかのルートで代用できれば、言葉がある程度話せるようになり、失語症もよくなっていくというわけです。
 
ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。
このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
 
高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12なのです。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
 
ビタミンB12について?
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