分からない言葉を調べると脳は

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分からない言葉を調べると脳は
 
ボケる脳になる前段階が引きこもりがちな脳。
そうなってしまうのには、大きく二つの原因があると考えています。
 
一つは記憶する力の衰え。
そしてもう一つは、加齢によって新しいものを肯定する考えが乏しくなっていることです。
引きこもりがちな脳には、「記憶できない」「肯定できない」という二つのマイナス要素があるため、新しい話題や情報を取り込むことができなくなります。
 
しかし、どんなことにも興味を持つように心がけてもらいたいものです。
そうするだけで、何歳になっても新しいことを吸収できるようになるからです。
 
そこで提案したいのは、「分からない言葉を調べるトレーニング」――。
 
テレビを観たり、新聞や雑誌を読んでいると、ときどき知らない言葉が出てくることがあります。
専門用語や、最近使われるようになったカタカナ言葉など、はじめて触れる言葉があるはず。
そして、そのような言葉に触れたら、そのまま放置するのではなく、その意味を調べる習慣を付けてもらいたいのです。
それが「分からない言葉を調べるトレーニング」です。
 
知らない言葉に触れるたびに調べるのは面倒だという人は、手帳などにリストアップしておいて、1週間に1度、まとめて調べてもいいでしょう。
 
調べる方法は、インターネットでも辞書でも何でもかまいません。
とにかく「知る努力をする」ことが重要なのです。
 
1週間に5個から10個の言葉を目安に、新しい単語を覚えていけたら理想的。
言葉を覚えるという行為は、記憶系脳番地と好奇心を同時に刺激するからです。
 
また、二つの新聞や類似の雑誌を比較して読んでみるのもお薦め。
二紙を比較しながら読むことで、脳内での情報処理脳力がアップするからです。
 
定年を迎えると、勉強する機会はどんどん減っていきます。
そこで新聞や雑誌を比較しながら、いろいろな脳番地を活動させましょう。
50歳を超えても脳が若返る生き方 より」
 
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物忘れとは、脳は、体の機能全般をコントロールしている司令塔ですが、加齢とともにその働きは衰え物忘れの症状が出てきます。
脳血管の動脈硬化を放っておくと、血液循環が悪くなって脳細胞の動きが低下し、記憶力や思考力などが鈍り物忘れがはじまります。
40歳を越えた頃から「ど忘れや物忘れが激しくなった」「人の名前がなかなか思い出せなくなった」などと物忘れを感じるようになるのは、脳機能低下のあらわれです。
脳の神経細胞は約140億個といわれ、25歳を過ぎると1日に10~20万個ずつ死滅していきます。
死滅した神経細胞は再生されず物忘れもひどくなります。
しかし、死滅した神経細胞は元に戻らなくとも、神経の通り、すなわちネットワークをよくすれば、低下した機能を補い、さらには高めることができ物忘れも改善されます。
 
物忘れに関する神経伝達物質の中で記憶と学習にかかわっているのはアセチルコリンで、このアセチルコリンはコリンと酵素を原料にしてつくられています。
アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。
同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。
通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。
レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。
とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。
血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。
これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。
そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。
 
なお、レシチンアセチルコリンに合成するには、ビタミンB群が欠かせないため、同時にとることが望ましいのです。
アルツハイマー認知症の患者の脳脊髄中にはビタミンB12が少ないことが確認されています。
 
ビタミンB12について?
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