時間厳守の人がボケないわけ

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時間厳守の人がボケないわけ
 
ボケる脳に近づくと、誰でももの忘れがひどくなるものです。
「俳優の名前が思い出せない」「漢字を忘れた」などということもあるでしょう。
 
記憶の蓄積に関係する海馬は、40代後半から小さくなっていきます。
とはいえ、もの忘れがひどくなるのは加齢による影響だけではありません。
 
40歳を過ぎた大人は、学生のように定期的にテストを受ける機会がありません。
そのため、仕事でもプライベートでも、「暗記しないといけない」という状況には追い込まれません。
別の言い方をすれば「海馬に刺激を与える機会がない」ということ。
だから、もの忘れをするようになるのです。
 
ただ、脳の全体が一気に衰えることなどあり得ません。
ゆえに、もの忘れがひどくなってきたからといって、「私の脳は衰えてしまった、もう駄目だ」と諦める必要などありません。
いや、諦めたら、そこで脳の成長はストップしてしまいます。
 
老化とともに減っていく脳細胞があるのは事実です。
しかし、脳に刺激や情報を与えることで、40代や50代から成長する細胞もあります。
傾いてきた樹木が根を張り出して幹を支えるように、脳のある部分が衰えたら、別の部分を活性化させればいいだけの話なのです。
 
脳の活性化という観点からいえば、もの忘れが激しくなったと悩んでいるくらいなら、旅行などの予定でも組んだほうがいいでしょう。
先の予定を決めて、当日を迎えるまでの間をワクワクしながら待つことは、脳にとって良い刺激になるからです。
 
これは、時間を意識すると脳が活性化するという話にもつながります。
農業や漁業をしている人の多くが体だけでなく脳も元気なのは、毎日天候を見ながら、収穫のときを意識して行動しているから。
彼らはそのための予定を組み、絶えず時間の流れを意識しているのです。
 
時間を厳守する人はボケにくく、逆に時間にルーズな人はボケやすいのも事実。
そのため仕事やプライベートにおいて、1日の予定を手帳に書き留める習慣を付けるのがいいでしょう。
いつも予定を立てて行動するだけで、ボケる可能性は確実に減少します。
50歳を超えても脳が若返る生き方 より」
 
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物忘れとは、脳は、体の機能全般をコントロールしている司令塔ですが、加齢とともにその働きは衰え物忘れの症状が出てきます。
脳血管の動脈硬化を放っておくと、血液循環が悪くなって脳細胞の動きが低下し、記憶力や思考力などが鈍り物忘れがはじまります。
40歳を越えた頃から「ど忘れや物忘れが激しくなった」「人の名前がなかなか思い出せなくなった」などと物忘れを感じるようになるのは、脳機能低下のあらわれです。
脳の神経細胞は約140億個といわれ、25歳を過ぎると1日に10~20万個ずつ死滅していきます。
死滅した神経細胞は再生されず物忘れもひどくなります。
しかし、死滅した神経細胞は元に戻らなくとも、神経の通り、すなわちネットワークをよくすれば、低下した機能を補い、さらには高めることができ物忘れも改善されます。
 
物忘れに関する神経伝達物質の中で記憶と学習にかかわっているのはアセチルコリンで、このアセチルコリンはコリンと酵素を原料にしてつくられています。
アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。
同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。
通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。
レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。
とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。
血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。
これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。
そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。
 
なお、レシチンアセチルコリンに合成するには、ビタミンB群が欠かせないため、同時にとることが望ましいのです。
アルツハイマー認知症の患者の脳脊髄中にはビタミンB12が少ないことが確認されています。
 
ビタミンB12について?
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