テレビゲームはOK、スマホは?

イメージ 1
テレビゲームはOK、スマホは?
 
さて、昔はテレビゲームといえば子供の遊びでした。
しかし最近は、電車に乗りながらスマートフォンでゲームをするようなサラリーマンが多くなりました。
 
「ゲームは大人の脳に良い影響を与えるのか」という質問をときどき受けます。
シニア世代が「脳トレゲーム」を習慣にすれば、情報の処理速度が上るので、答えはイエスです。
20代や30代が指先を巧みに動かしながらゲームをするように、シニアもテキパキと操作できたら、それはそれで格好いいものです。
 
ただゲームは、脳に良い影響だけでなく、悪い影響も与えます。
ゲームに過剰集中してしまい、声をかけられても反応が乏しくなったり、周りの状況に注意が向かなくなったりします。
それはゲーム時間の長さとともに強くなっていきますが、これはシニア世代に限ったことではなく、子供も同じです。
 
ゲームが脳に良いかという問いには、条件付のイエスが正解となります。
 
その条件とは、ゲームのプレイ時間を2~3日に一度、それも1時間以内に留めることです。
また、スマホや携帯のゲームではなく、テレビにつないでプレイするゲームに限ることも条件。
なぜなら、テレビゲームはテレビの画面を見ながらプレイするため、眼球運動を行うことになり、それが脳を刺激するからです。
そのため、テレビの画面は大きければ大きいほど良いでしょう。
 
逆にスマホや携帯のゲームについては、画面が小さいのが一番の問題です。
眼球を動かさなくても画面全体を見られるため、脳がゲームだけに集中し過ぎてしまうのです。
 
眼球運動は脳にとって大切です。
人は眼球を動かさないでいると、脳が同じことばかりを考えやすくなります。
そうなると思考からは柔軟さが消え、悩みがちになります。
人と話しているときに一点を見つめているような人は、脳が危険な状況になっている可能性があるといえましょう。
 
その眼球運動をするためのトレーニングがあります。
 
丸めた新聞紙を両手に持って、その両手を左右に広げます。
そして、まずは右手に持った新聞紙を上に投げて右手で捕る。
次に左手に持った新聞紙を上に投げて左手で捕る。
これを交互にやります。
 
投げた新聞紙を捕るときは、左右の眼球を動かさなければ捕れません。
だからこのトレーニングをすれば、眼球運動を何度も繰り返すことになり、脳に刺激を与えられるというわけです。
50歳を超えても脳が若返る生き方 より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。
その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。
 
脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。
 
アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。
同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。
通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。
 
レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。
とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。
血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。
これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。
そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。
 
また、脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
 
ビタミンB12について?
ちょっと使える身近な情報をお届けしています!