脳の健康を保つ基本は水分

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脳の健康を保つ基本は水分
 
脳の衰えや認知症をチェックするときに「昨日食べたものが思い出せない」「食べたかどうかを忘れてしまう」という行動を例に出すことがあります。
なぜかといえば、脳と食事は密接につながっているからです。
だから脳のためにも、食事には気を配ってもらいたいものです。
 
脳に悪い食べ物は、実際に存在します。
また、高コレステロール血症、高血圧、糖尿病なども、認知症のリスクを高めます。
そのため、このような病気の誘因となる食べ物を避け、脳に良いものを摂取するようにしてもらいたいものです。
 
まずは水。
成人の脳の約60パーセントは水でできています。
当然、水分を補給しなければ脳は不健康になります。
 
水分すらまともにとっていない拒食症の患者がいました。
この人の脳をMRIで撮影したところ、脳が脱水症状を起こし、硬くなっていることが分かったのです。
そこで点滴などで水分と栄養を与えると、この患者の脳は数日で正常になっていきました。
水分もきちんと補給しなければならないことの証左でしょう。
 
普段、生活をしていると、水道水、天然水、ミネラルウォーター、炭酸水、スポーツドリンク、お茶、コーヒー、お酒、味噌汁、スープなど、いろいろな水分を摂取することでしょう。
ただ可能な限り、糖分やカフェインの入っていない水分を摂取するように心がけてください。
ついつい糖分やカフェインなどの刺激を求めてしまいますが、糖分は少量でも血糖値を変動させ、思考を不安定にします。
また、カフェインを多く摂取し過ぎると、心臓への負担が増します。
 
些細なことですが、小さなことの積み重ねが脳と体に蓄積し、やがて症状が顕在化します。
ですから、体内に入れる水分や食べ物を選ぶ力を養ってください。
それが脳と体を強くします。
50歳を超えても脳が若返る生き方 より」
 
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。
 
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
 
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
ビタミンB12は、悪性貧血のみならず神経や免疫系にも効果があることが明らかになり、高齢者のうつや認知症の予防等に利用されています。
高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
 
ビタミンB12について?
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