なぜ料理中の味見が脳を鍛えるか

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なぜ料理中の味見が脳を鍛えるか
 
食べるだけでなく、料理をするという行為自体が、脳を鍛えます。
だから男性よりも女性のほうが長生きで、ハツラツとしているのでしょう。
毎日献立を考えたり、調理するときにフライパンを持って食材を炒めたり、オタマで鍋をかき回したりして、さまざまな脳番地を刺激しているのですから。
 
このように、料理という行為は、絶対に脳の老化を防ぎます。
だからこそ、男性にも料理をしてもらいたいものです。
ただ、料理の際には、何も意識せずに作るのではいけません。
実は、より脳を活性化させるコツがあります。
 
まずは、料理の最中に味見を三回以上します。
味見をするという行為は、以前、同じ料理を作ったときの記憶を脳から引き出して比較しているわけです。
そして、「ちょっと味が薄いな」などと判断するのです。
 
味が薄いと感じたら、塩などを入れて味を濃くしてから、再び味見するわけですが、二度目の味見の際には、最初に味見したときの味と、今現在の味を比べることになり、これもまた記憶系脳番地を使うことになります。
 
また、「別の調味料を入れたら、もっと美味しくなるのではないか」と自分で考えながらアレンジして、実際に美味しい味を見つけられたら、思考系脳番地を使うことにもなります。
 
味という点でいうと、小さい頃に母親が作ってくれた料理や、学校の給食によく出たメニューなど、誰にだって思い出の味があるはずです。
それを自分で再現するのもお薦めです。
 
なぜか?
再現する際に、思考系脳番地を刺激するからです。
そして実際に味を再現できたら、当時の思い出が甦り、記憶系脳番地もジンワリと活性化していくことでしょう。
50歳を超えても脳が若返る生き方 より」
 
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脳の中では、運動会のリレーのように、神経がバトンをつないで、指令を伝達していきます。
しかし、たとえばC地点の神経細胞が倒れてしまい、指令がそこで止まってしまう、という事態が起こります。
このとき、すぐにC地点の神経細胞を救出できれば復活したのですが、時間が経ち、死んでしまって、その指令も届かなくなる。
これが運動麻痺や言語障害の起こる理由です。
 
ところが、脳のすごいところは、C地点から今度はほかのルートでバトンを渡そうとするのです。
新たなルートで、新たなリレーのチームを作り、「言葉を話す」という指令を伝えようとします。
この新チームは、以前のチームのようにバトンの受け渡しがうまくなく、スムーズに指令が届きません。
しかし、何度も繰り返し練習するうちに、だんだんうまく指令が伝わるようになっていきます。
 
このようにして、死んでしまった神経細胞は復元しないけれど、ほかのルートで代用できれば、言葉がある程度話せるようになり、失語症もよくなっていくというわけです。
 
ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。
このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
 
高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12なのです。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
 
ビタミンB12について?
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