新鮮に感じることを持っているか

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新鮮に感じることを持っているか
 
人前で話している最中に何を話しているのか分からなくなった、よく知っているはずの名前が思い出せない、メモをしておくが、そのこと自体を忘れてしまうことがある、よく知っているはずの町で道に迷ってしまった、自分はボケてしまうのではないかと不安に感じている。
このような症状を自覚されている方にまず必要なのは、健忘禄をつけることです。
思い出せなかったことは仕方がないとして、「どんなことを思い出せなかったのか」ということを詳しく書き残しておきます。
それを粘り強く思い出したり、調べて確認したりしたら、今度は忘れないように努力する。
そういうことをするだけでも、それ以上物忘れがひどくなっていくのを防ぐことができるはずです。
逆に何も手がかりを残しておかないと、その思い出せなかったということも、そのうち「まあいいや」になって忘れてしまいます。
 
それから、これはご家族の協力が必要ですが、お話を長くしてもらう。
そのとき、ただ長くしてもらうのではなく、 ああですか? こうですか? と質問しながら、反射的・パターン的な組み立てとして出てくる部分ではないお話にフォーカスさせ、そこを長くしてもらいます。
そうするとスムーズに言葉が並べられず、何度も止まってしまうはずですが、そういうことが、新しい組み立てをつくり、その状態を保持しておくことの訓練になります。
 
こうして書くと、何か当たり前のことを言っているように思われるかもしれませんが、私たちがいつの間にかしなくなっているのは、たいていの場合ごく当たり前のことであり、そのしなくなっている「何か」を直接的に補っていくことが、症状の改善につながるのです。
 
それから、何か新しいことを始めるのもいいでしょう。
趣味の教室に通ったり、何かを教わったりするのもいいかも知れません。
いつも教える立場、先生と呼ばれるような椅子に座っている人は、ときどき見習い的な立場になってみることがとても大切です。
そうすると必然的に、普段とは違う角度から物事を捉えるようになり、分かりきっていたことでも新鮮に見えてきたりします。
 
結局のところ、脳の若さというのは、思考系を使って解決しなければならない問題や、興味があること、新鮮に感じることをいくつ持っているかということだと思います。
それをたくさんもっている人の脳は何歳になっても若いし、それを失ってしまっている人の脳は、若くても老いています。
逆に言えば、その量の差でしかありません。
それを回復させていくことが、フリーズする脳になっているすべての人に、基本的に必要なことだと思います。
「フリーズする脳 より」
 
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≪ビタミンB12で脳の機能低下防止と対策!≫
 
筋肉が動くように脳から指令を伝える神経が、正常に働くためには、いくつものビタミンB群の仲間が必要です。
筋肉や神経を動かすエネルギーをつくるのがB1神経伝達物質の生成にはたらくのがB6、そしてB12の役目は、神経細胞内の核酸たんぱく質などを合成したり、修復することにあります。
どのビタミンが不足しても神経は正常に働いてはくれません。
 
脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成、核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。
ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。
このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
熟年の人達が正確で、いろいろな状況下で“成熟した”判断を行い、好ましい結果を得ることができるのは、そのためであろうと思います。
高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12です。
 
現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
 
脳と神経の修復・再生のビタミンB12
子供たちの脳、集中力・学力向上、受験にビタミンB12