2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧
「前頭前野」を活性化させる四つのルート さて、これまでの内容を総括しましょう。 「脳の疲れ」を解消する、あるいは「疲れない脳をつくる」。 そのための最終目標は、「前頭前野」を活性化させることといえるでしょう。 そして、そこに到達するには、さま…
泣いたあとにおとずれる心と体の安らぎ 人は誕生した瞬間に自ら泣き、周りの人を泣かせて生命を終えます。 生存中には、悲しい出来事や苦しい状況が頂点に達するときに泣き、夢や目標が成就して歓喜の頂点に達したときに泣きます。 すなわち、人は生命活動の…
「笑う」より「泣く」ほうが、もっとすっきりする 数年前から、「涙活研究家」の寺井広樹氏とともに、 「涙活」 というイベントをはじめました。 大人が一堂に介し、泣ける映像を見たり、泣ける話を聞いたりして涙を流し、ストレスを解消する活動です。 この…
「泣く」とストレスが解消されるワケ さらに、研究では、人が泣くと、自律神経への影響面で、通常はあり得ない変化が出現しました。 一般に、自律神経のうち「交感神経」は、覚醒時に活発となり、血圧や代謝を上げて、体を動く状態にします。 一方、「副交感…
「泣く」となぜいいか? 「前頭前野」の血流がどのような状況で増加するか、いろいろな状況で調べてみました。 すると、「人が泣き出す数秒前に前頭前野の血流が激しく増加する」という、予想もしなかった現象に遭遇しました。 この偶然の発見を検証するため…
「人間らしく生きる」ための脳 「セロトニン神経」を活性化させる――。 そのためにはまず、太陽の光を浴びること、そして、歩行・咀嚼・呼吸の「リズム運動」をととのえることが有効であり、それによって心と体が元気になる、ということを、これまでお話して…
「慢性疲労」は「前頭前野」に問題があった 「人間性の脳」である「前頭前野」を活性化させる方法を取り上げます。 人間は動物と違って、言葉を操り、論理的に思考する大脳を備えています。 大脳の前半部は、「前頭葉」とよばれ、言葉中枢や、体の動作をつか…
脳科学的「ボランティア」のすすめ 「情けは人のためならず」という諺があります。 誰かのために、見返りを求めずに何かをしてあげると、不思議なことに、私たちの脳内で「オキシトシン」の分泌が増えることが明らかになっています。 このとき、金品の見返り…
「お遍路」の意外な効果 「お遍路」は、四国八十八か所の霊場を、御真言を唱えながら歩く旅ですが、今日でも大勢の人々が行なっています。 そのはじまりは平安時代にさかのぼります。 空海が若かりし頃、心を病んでしまい、大学を中退し、四国の山野を、御真…
「クアオルト」に行ってみよう 風光明媚な山中の温泉地に療養所を建て、太陽の光を浴びながら森の新鮮な空気を吸ってウォーキングを楽しみ、温泉に入って心身をいやす――。 ドイツにはそういう施設がいくつも建設されています。 「クアオルト(療養地)」と呼ば…
「山ガール」になって登山もおしゃれも楽しむ 登山というと、昭和生まれには、「山を極める」といった、ちょっと高尚な気分が漂います。 ところが、最近の若い女性は「山ガール」と称して、近隣の低い山を、おしゃれなコスチュームで決めてピクニック気分で…
歯医者の「デンタル・リフレクソロジー」とは? 歯医者さんというと、ちょっと前までは、虫歯治療や義歯装着が主要な仕事でしたが、近年は、噛み合わせが心身の健康に影響しているとの知見から、「咬合治療」などによるメンタルヘルスへのアプローチも盛んに…
「一人カラオケ」のすすめ 歌う、というば、カラオケはどうでしょうか? そもそもカラオケは、1970年代に日本ではじまり、ストレス解消の娯楽として人気を博してきました。 通常、カラオケは、数人のグループでカラオケ施設のあるところに行って、お気に入り…
「歌う」となぜいいか? 毎日の生活習慣ではなく、特別な活動や方法、いわば、 「攻めの養生法」 を通じて、積極的に脳の疲れを取る、あるいは疲れない脳をつくるためのワザを紹介していきましょう。 そもそも「歌唱」という行為には、二つの側面があります…
「快眠脳」プログラム10.夢見や中途覚醒は気にしない 朝まで目覚めることなく眠ることが生理的に正しいかというと、必ずしもそうではありません。 人間の睡眠は約90分の周期で変動しているからです。 睡眠導入後、約90分の周期で「レム睡眠」と「ノンレム睡…
「快眠脳」プログラム9.心地よく眠れる睡眠環境をつくる 睡眠導入をスムーズにするには、五感からの刺激を心地よいものにすることも重要です。 たとえば、室内電灯の照度を落とし暖色系にするといいでしょう。 ホテルの室内照明がお手本です。 もちろん、「…
サウナのすごい効果 脳科学におけるサウナの効果として、「プロラクチン」というストレス解消ホルモンが分泌されるのです。 サウナというと北欧が有名ですが、長い年月の間にサウナ浴の様式が確立されました。 90~100度のサウナ室に約15分間入って大量の発…
「快眠脳」プログラム8.就寝2時間前にぬるめのお風呂に入る 人はなぜお風呂に入るのでしょうか。 体の汚れを洗い流すだけなら、シャワーでも十分です。 ところが日本人の多くは、お風呂に入る習慣を昔から続けています。 その理由は、リラックスして、よい睡…
「快眠脳」プログラム7.黄昏時は「グルーミング」を行なう 「黄昏時の過ごし方」が、快眠のためには大切です。 黄昏時、それは「イヤシノグルーミング・タイム」です。 グルーミングにはいろいろあります。 たとえば、仕事のあと同僚と「ちょっと一杯」。 そ…
「快眠脳」プログラム6.日中にちょっとした運動をする 一日を元気に過ごすには、朝が大切であることは間違いありません。 しかし、諸事情で早朝に「セロ活(セロトニン活性術)」を行なえない場合には、それに代わる方法があります。 たとえば、通勤時間をちょ…
「快眠脳」プログラム5.朝食は必ず取り、しっかり噛む 「歩行のリズム運動」と「呼吸のリズム運動」がしっかり実行できたら、最後は「咀嚼のリズム運動」です。 実践するのは、簡単で、「朝食を必ず取り、しっかり噛む」こと。 それが脳内のセロトニン分泌を…
「快眠脳」プログラム4.呼吸法をマスターする 朝の効果的な「セロ活(セロトニン活性術)」として長い歴史があるものに、 「丹田呼吸法」 「気功(太極拳)」 「ヨガ」 などがあります。 禅のお坊さんは早朝に、お堂の奥の静かなところで座禅を組み、「丹田呼吸…
「快眠脳」プログラム3.朝にウォーキング運動を取り入れる ホップ・ステップと第二段階まで覚醒プロセスが進んできましたから、第三段階としてのジャンプによって「完全な目覚め」を実現しましょう。 太陽の光によって「セロトニン神経」活性化のスイッチが…
「快眠脳」プログラム2.起きたらすぐに太陽の光を浴びる 次のステップは、「ノルアドレナリン」ともう一つの「覚醒中枢」である「セロトニン神経」を活性化させることです。 起床したらすぐに、いちばん簡単なセロトニン活性術である「太陽の光を浴びる」行…
「快眠脳」プログラム1.決まった時間にサッと起きる 私たちの脳も体も、24時間周期のバイオリズムに従って働くようにできているので、そのリズムに則って生活すれば、気持ちのよい睡眠が取れるはずです。 では、その具体的な快眠術とは、どんなものでしょう…