脳の健康
第5章 欧米では当たり前の「マネー・フォー・バリュー」 男性ホルモンの分泌量を増やし、ヨボヨボ脳になるのを防ぐという方法もあります。 それほど手のかかることではありません。 一定のタンパク質を摂取するために肉類を1日のメニューに欠かさず、ウォー…
第5章 太股の太さと脳の状態の関係 私は何とか毎日のスクワットを欠かさず、できるだけ20~30分は歩くように心がけています。 以前は外食に出かける際、行きは歩くものの、帰りはほろ酔いのままタクシーということが少なくなかったのですが、いまはなるべく…
第5章 運動不足で男性ホルモンの量が減ってしまう 大半の「小太り」の人は健康に害を及ぼす危険性はありません。 しかし、極端な運動不足が原因で太っている人は、やはり注意が必要です。 日常的にタクシーやクルマばかり利用して、歩く距離が短く、習慣的に…
第5章 脳動脈瘤発見!!そのときに重要な医者の選び方 脳ドックに関しては、メリットは多いと思います。 しかし、患者さんたちに「ぜひ受けたほうがいいですよ」と積極的に勧めることはしていません。 通常、脳ドックではMRIによる画像検査を行い、脳動脈瘤な…
第5章 男性ホルモンが多い人には「意外な長所」がある 男性ホルモンはまさに体と心の「元気の素」なのですが、最近、男性ホルモンが持つ新たな効果に注目が集まっています。 それは男性ホルモンが人付き合いにも深く関わっているという、驚くような事実です…
第5章 「ハツラツか、ヨボヨボか」を男性ホルモン値で知る 心臓ドックと同様に欠かさず受けているのが血液検査です。 その主な目的は男性ホルモン値を確認すること。 やや大げさにいうと私にとって最大の“健康指数”は「男性ホルモン値」といっても過言ではあ…
第5章 心臓ドックの検査を私が受ける理由 心臓ドックは心筋梗塞などの突然死を予防するために必須の検査です。 心筋梗塞にかぎらず、さまざまな動脈硬化が原因となる病気を未然に防ぐ上でも、心臓の冠動脈の検査は欠かせません。 血管障害が引き金となって急…
第5章 「コレステロール悪玉説」はアメリカ発 降圧剤の飲用によって血圧が低すぎると、血液は体内を十分に循環しにくくなります。 その結果、立ち上がったときにふらついたり、ボーッとした表情を浮かべたりするようになります。 高齢者の中には、急に元気を…
第5章 「定説」を疑ってみる!自分だけの健康知識を身につける 血圧、血糖値「低すぎる」ことのほうが大問題 血圧にかぎらず血糖値やコレステロール値も「ちょっと高め」くらいがちょうどよいと考えています。 これはBMI(ボディ・マス・インケージ)にも通ず…
第4章 人を優しく上機嫌にさせる甘味の魔術 加齢に反比例して鏡を見る時間が短くなる、という指摘があります。 たしかに思春期は前髪のちょっとした乱れが気になる年頃ですが、中年以降になると、朝、ちらっと鏡は見る程度。 そこに苦虫を見つける……では福沢…
第4章 目指せ「小太り」! 「わかっちゃいるけど、続かない」 中高年にとって、しばしばそう感じるものがあります。 それが運動です。 真面目に運動を続けている人もたくさんいますが、ほとんどの人は「右肩上がり」で成長を続けるお腹周りを触りながら、「…
第4章 数値は正常なのに病気になってしまうのは、なぜ? 知人のお父さんは頑固な性格も手伝って、頑なに医師のアドバイスを守っていました。 塩分の量に過敏と思えるほど反応し、奥さんが時間をかけて作った煮魚のたれを洗って食べていたそうです。 奥さんの…
第4章 「アバウト」は素晴らしい! これまでさまざまなシーンで「数字」にこだわらないことの大切さを述べてきましたが、食の面でも同じことがいえます。 「塩の摂取量は1日8グラム」「砂糖は25グラム」といったガイドラインがいつの間にか定着し、それを守…
第4章 これまでの常識を見直して、自分をリセットしてみる 人生後半の離婚をタブー視する必要はまったくない 「おまえ100まで、わしゃ99まで」 昔から、ともに長生きする夫婦の姿を表すことわざです。 ちなみに、この「おまえ」は「おまえさま」、「わしゃ」…
第3章 認知症になりやすい人、なりにくい人 長い間、老年精神医学の師と仰いでいる故・竹中星郎先生は次のように話しています。 「認知症は欠落症状に対する人格の反応だ」 これはつまり、認知症は当人が本来的に持っている性格や気質が表面に出やすいという…
第3章 歳をとれば、誰もが等しく認知症になる 85歳を過ぎた方のご遺体を解剖して見ると、ほとんどのご遺体にがんが見つかった――この事実にショックを感じる方が多いと思いますが、これは勤務していた高齢者専門病院で経験したことです。 本人はまったく自覚…
第3章 表現することで得られる達成感が、脳を喜ばす エッセイを書くという行為は、さまざまな情報の入力と出力を繰り返して脳を活性化しますが、それ以外にも脳に好影響をもたらします。 書くという行為について考えてみましょう。 それは頭の中に生じた漠然…
第3章 メモ魔からエッセイストになる方法 70代、80代の高齢者の間で自費出版が静かなブームになっているようです。 いくつかの出版社では、それが主たる事業になっていると聞きます。 小説、詩、俳句、評論、自分史、あるいはさまざまなジャンルの研究結果を…
第3章 「ピークはまだ先」を死ぬまで忘れない 人生の節目節目に行われる同窓会。 歳を重ねるほど、同窓会の話題は、ほとんどは病気の話、年金の話、孫の話。 そして昔話。 話の流れ次第では、やがて「あのころに戻りたい」「あのころがピークだった」と懐古…
第3章 ピークはまだ先!ハツラツ脳で別の自分を見つける コロナ禍は高齢者の脳に、なにをもたらしたのか? ここで、コロナ渦とヨボヨボ脳の関係について考えてみましょう。 2022年に発生したコロナ禍によって生じた過度の人流抑制、とりわけ60代以降の世代に…
第2章 「怒りの感情抑制」を促す簡単テクニック 他人との対立点を探してばかりの生活など、愉快なはずがありません。 対立点探しといえば、「アラ探し」も似たようなものです。 たとえば「アイツの恰好はなんだ!」「あの子のお化粧、おかしい」「うちの嫁が…
第2章 「許せない!」と感じたときの解消テクニック 高齢者の中には、自分との対立点を見つけて、すきあらば他人と角突き合わせるという人がいます。 まわりから疎んじられるのは当然ですが、これでは上機嫌な日々を送ることはできません。 70代、80代で孤独…
第2章 「助けてあげたい」と思われる人になるために 働いていようがいまいが、70代、80代にとっても、「何者でもない自分」を受け入れることは、思わぬ効用を生じさせます。 自分のキャリア、プライドをいたずらにアピールしようとしないスタンスですから、…
第2章 覚え方を工夫すれば、ヨボヨボ脳にならない! 歳をとったらスタスタと歩けなくなる、階段の上り下りが覚束なくなる、少し早足で歩くと息が切れる、といった老化現象は日常の暮らしに寄り添うように起こってきます。 それはいわば「自然の摂理」であり…
第2章 70代、80代、便利なものはなんでも使いこなす 「長年、旧式の携帯電話つまりガラケーでじゅうぶん事足りていた私も、若い友人たちが次々とスマホに乗り換え、便利だと勧められるようになりました」(2022年9月22日付・朝日新聞) こんな書き出しではじま…
第2章 ITスキルがアップすればするほど、脳も活性化 「さっき頼んだこと、どうなった?」と定年近い上司。 「メールしましたよ」と、目の前のデスクに座っている20代部下。 部下は不機嫌そうで、上司はポカーン。 最近は減ったとはいえ、こんなシーンがどこ…
第2章 ITは高齢者の強い味方!ハツラツ脳維持には欠かせない 新しいことへのトライが、ハツラツ脳維持の必須条件です。 その中で、とくに強調したいのがITスキルの習得です。 私の交友関係では、70代、80代でも、スマホを駆使してLINEやショートメールでメッ…
第2章 「教えを乞う」で、ハツラツ脳は悩んで、進化する 「やってみなきゃ、わからない」は、世代を問わず、人生の進化の原動力になるメンタリティです。 さらに医学、物理学、化学のほか、さまざまな学問の進化の源でもあります。 経済活動についても同様で…
第2章 ハツラツ脳の人は、こうして頭を柔らかく使う 「分別」が、トライしない「言い訳」を生む どんな人でも、60代、70代になれば、いわゆる「分別」が身についてくるものです。 この分別は、一般的には美徳として考えられていますが、その一方で、新しいも…
第1章 再就職探しに必要な心構え 超長寿時代おいては、60歳~65歳に訪れる定年も人生の到達点(=ピーク)ではないと考えなければなりません。 あくまでも通過点です。 考えてみてください。 65歳で定年を迎えたとして、90歳まで生きるとしましょう。 当たり前…