アミロイドPET検査は最終兵器

アミロイドPET検査は最終兵器 アミロイPET検査は、アミロイドβに取り込まれる性質をもつ放射性製剤を体内に投与して、MRIなどには映らない沈着の度合いを画像で確認します。 アミロイドβの有無を、ダイレクトに見ることができるのです。 アルツハイマー病の…

脳ドックはアルツハイマー病発見の役に立たない

脳ドックはアルツハイマー病発見の役に立たない 現在、広く行われている脳ドックは、人間ドックのオプションとしてMRIが使われています。 自覚症状のない脳梗塞や、くも膜下出血の原因となる動脈瘤、脳しゅよう、血管性認知症を見つけるのに適しています。 …

認知症の予防とは

認知症の予防とは 年を取るにつれて誰もが心配するのは、脳の老化によって物覚えが悪くなったり物忘れが酷くなること、そして認知症でしょう。 認知症について講演したとき、診断、治療、予防のどの話を聞きたいか、集まったみなさんの拍手の多さで決めたこ…

アルツハイマー病はどのようにして起きるのか

アルツハイマー病はどのようにして起きるのか 神経細胞の内外にアミロイドβというタンパク質が溜まり、神経細胞を死滅させて脳が委縮するのが、アルツハイマー病の仕組みです。 アミロイドβは、もともと正常な脳にあるタンパク質です。 水溶性なので、代謝が…

早期に発見すれば治る認知症もある

早期に発見すれば治る認知症もある 認知症というのは、認知機能が落ちて生活に大きな支障をきたす状態を指す言葉です。 認知機能を低下させる原因によって、いくつかの種類があります。 最も多いのがアルツハイマー病に由来する認知症で、60~70%占めます。 …

脳の病気は、まだ解明できていない

脳の病気は、まだ解明できていない がんという病気は、ひとつの細胞の変化から説明できます。 何らかの原因でダメージを受けたDNAが修正に失敗して異常ながん細胞が発生し、勝手に自己増殖してしまうのです。 そのため、そこにあってはいけない場所で塊にな…

■酒が持つさまざまな悪影響

■酒が持つさまざまな悪影響 副次的な悪影響は、まず食生活に及びます。 酒のエネルギーが糖尿病の一因になるだけでなく、バランスの取れた食事を取らなくなります。 カロリー過多になる一方、ビタミンや鉄分が不足して貧血になりがちなのです。 大量飲酒は消…

■食生活を見直す3つのポイント

■食生活を見直す3つのポイント 食生活を見直すポイントは、3つあります。 内容のバランス、次に食べ方、そして食べる量です。 朝昼晩の3食を一定にし、間食の習慣は止め、夜食は避けるのが、食べ方の基本。 よく言われるように野菜を先に食べ、ご飯はあとに…

■食生活が豊かになり、血管は弱くなった

■食生活が豊かになり、血管は弱くなった アメリカ人が占領軍として終戦直後の日本へ来たとき、日本人はみんな小さいのに筋骨隆々としているので、驚いたそうです。 戦時の粗食の中でも身体を鍛えていたせいはあるでしょうが、脂肪分が少ない和食本来の特性も…

脳にとっては「意欲」が大事。何事もデュアル、トリプルで楽しむ

脳にとっては「意欲」が大事。何事もデュアル、トリプルで楽しむ ■意欲が盛んなら感情と知能が働く 脳には「意・情・知」が大切です。 意欲は脳の前頭葉。 感情は前頭連合野。 知能は、海馬から側頭葉、頭頂葉が担当しています。 身体にとって大切なのが血管…

トランプ、囲碁、将棋、マージャンなどの対人ゲームは、脳の老化防止に効く!

トランプ、囲碁、将棋、マージャンなどの対人ゲームは、脳の老化防止に効く! ■ゲームで前頭葉を大いに使う 1.計算ドリル、パズル、いわゆる脳トレの有効性は疑問 書店へ行くと中高年向けの脳トレ本コーナーができていて、計算ドリル、漢字や四字熟語やクロ…

社会的に孤立しないように、本人も周囲も気をつける

社会的に孤立しないように、本人も周囲も気をつける ■社会的孤立は男性には深刻な問題 社会的孤立は、身体と脳に廃用的退化を引き起こし、心理的にも孤独感が増すなど、負のスパイラルになりやすいのです。 とくに重要なのは、社会的孤立は、男性において特…

聴力低下を改善することは脳の活動にとって極めて大事

聴力低下を改善することは脳の活動にとって極めて大事 ■聴力低下は社会的な孤立を招く 運動や睡眠という大きなテーマの次に聴力低下が続くのは、意外な感じを受けるかもしれません。 しかし加齢による聴こえの悪化は、聴力だけの問題に留まりません。 聴力低…

7.睡眠時無呼吸症候群が様々な病気のリスクを高める

7.睡眠時無呼吸症候群が様々な病気のリスクを高める ■睡眠で気をつけたい7つのポイント 睡眠時無呼吸症候群は必ずしかるべき処置をする 7.睡眠時無呼吸症候群が様々な病気のリスクを高める 脳の健康を極端に妨げるのが、睡眠時無呼吸症候群です。 眠っている…

4.時間と気持ちの余裕を持つ

4.時間と気持ちの余裕を持つ 質が高く良い睡眠は脳の健康に不可欠 ■睡眠で気をつけたい7つのポイント 4.時間と気持ちの余裕を持つ 時間と気持ちの余裕をもって、睡眠に入ることが大切です。 翌日がゴルフで、ワクワクして眠れないのならいいですが、「明日も…

2.昼間の覚醒と夜間の睡眠のリズムを整える

2.昼間の覚醒と夜間の睡眠のリズムを整える 質が高く良い睡眠は脳の健康に不可欠 ■睡眠で気をつけたい7つのポイント 2.昼間の覚醒と夜間の睡眠のリズムを整える 1日の4分の1から3分の1に当たるわけですから、人間はかなり長い時間寝ています。 身体と脳を日…

1.最適な睡眠時間は6.5~7時間

1.最適な睡眠時間は6.5~7時間 質が高く良い睡眠は脳の健康に不可欠 ■睡眠で気をつけたい7つのポイント 1.最適な睡眠時間は6.5~7時間 睡眠と脳の健康には、非常に深い関係があります。 動物実験の結果、睡眠時間を短くしたラットの脳には、老廃物のアミロイ…

運動しながら頭も働かせる。「ながら作業」には一層の効果がある

運動しながら頭も働かせる。「ながら作業」には一層の効果がある ■脳の別々の場所を動かす 認知症の予防策として、デュアルタスク(二重課題)の効果が注目されています。 いわゆる「ながら作業」のことで、脳の働きを維持するために有効です。 たとえば室内で…

少し汗をかく程度の有酸素運動を週に3回、30分くらいずつ行う

少し汗をかく程度の有酸素運動を週に3回、30分くらいずつ行う ■身体機能の低下を示すサイン 身体機能の低下を示すサインには、次のようなものがあります。 歩くスピードが遅くなった。 早歩きすると足がもつれたり、つまづいたりしやすい。 若い頃に比べて、…

■人格が丸くなる人と尖る人

■人格が丸くなる人と尖る人 メンタルの老化によって、人格が変化することがあります。 これには円熟化と先鋭化(せんえいか)があり、人格が丸くなって怒らなくなった場合は円熟化、怒りっぽかった人がますます怒りっぽくなるのは先鋭化です。 丸い飴玉になる…

段階4.メンタルの老化――意欲を高めて役割を果たす

段階4.メンタルの老化――意欲を高めて役割を果たす 脳の神経細胞の老化は、メンタルの老化という形でも現れます。 血管の老化と神経細胞の老化によって、人間ならではの形で現れてくるのが、精神面の衰えなのです。 例えば、抑うつ感、気弱、おっくうさといっ…

「情」で大切なのは「楽しい」という感情

「情」で大切なのは「楽しい」という感情 意欲を高めることの次に大切なのは、情です。 感情にもさまざまありますが、脳の健康のためには、悲しみや辛さを感じるより、前向きな方が望ましいのです。 健康な人でも年齢を重ねるにつれ、意欲は自然と落ち、社会…

「意・情・知」の大切さ

「意・情・知」の大切さ 「知情意」という言葉があります。 人間の精神活動の基本で、普通は「知性・感情・意志」を指します。 ドイツの哲学者カントの唱えた「知情意」は、情と意が右と左で知が上にある、三角形の概念です。 わたしは「知性・感情・意志」…

何かに取り組もうとする「意欲」こそが、脳の機能を維持する最大の秘訣

何かに取り組もうとする「意欲」こそが、脳の機能を維持する最大の秘訣 段階3.脳の神経細胞の老化――「楽しみ」を見つけてカバーする 脳の寿命と密接なかかわりがあるのは、脳を構成する神経細胞(ニューロン)とグリア細胞(神経膠細胞)のネットワークです。 神…

首と目の動脈に注意する

首と目の動脈に注意する かつて日本人には、東北などの寒い地方を中心に高血圧の傾向がありました。 漬物などの保存食に、塩をたくさん使ったからです。 その結果、脳の血管に障害が生じ、死因の多くも脳卒中(脳出血や脳梗塞)でした。 そのあとに待っている…

何よりも大事なのは身体の血管。血管の年齢は脳の年齢に直結する

何よりも大事なのは身体の血管。血管の年齢は脳の年齢に直結する 段階2.脳の血管の老化――生活習慣病が血管を老化させる 脳の寿命にとって非常に大切なのが、血管です。 全身にくまなく酸素と栄養を運ぶ血管の年齢は、身体の年齢と脳の年齢に直結します。 血…

脳の老化の仕組みを、4段階に分けて理解しておく

脳の老化の仕組みを、4段階に分けて理解しておく 健康を維持するには、阻害する因子を取り除き、病気を未然に防ぐことが手っ取り早い方法です。 脳についても同じ。 脳に悪い影響をおよぼす因子を突き止め、ひとつずつ減らしていくことが、老化を防ぐ要諦な…

脳の老化に早めに気づくために、ちょっとした「変化」を見逃さない

脳の老化に早めに気づくために、ちょっとした「変化」を見逃さない ■自分の「変化」に気づくことが大事 人間の身体は、老化から逃れられません。 自覚しやすい老化現象といえば、老眼と白髪(特に鼻毛に混じる)です。 臓器だと、肝臓や腎臓の機能が悪化すれば…

脳だけにある独自の検疫システム

脳だけにある独自の検疫システム 脳はほかの臓器にない働きをたくさんもっています。 すごいと思うことのひとつは、特別な検疫システムです。 「Blood-Brain Barrier(BBB=ブラッド・ブレイン・バリア、血液脳関門)と呼ばれています。 体内に取り込んだ空気や…

大脳皮質の巨大ネットワークが脳の活動の要

大脳皮質の巨大ネットワークが脳の活動の要 脳がほかの臓器と大きく違うのは、流れる血液の量です。 脳が必要とする血液の量は、毎分800ミリリットル。 心臓が身体中に送り出す血液は毎分4、5リットルですから、重さでは体重の2%にすぎない脳が、およそ5分の…