2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「カルシウム」を摂るなら野菜から

「カルシウム」を摂るなら野菜から 牛乳は賛否両論ある食品です。 牛乳を栄養価が高い食品として賞賛する人もいますし、諸悪の根源と非難する人もいますが、その人の健康と栄養の状態次第だと思います。 牛乳は乳脂肪が多く、コレステロールも含まれています…

動脈硬化の引き金は「酸化した悪玉コレステロール」

動脈硬化の引き金は「酸化した悪玉コレステロール」 血管事故を起こす動脈硬化は、動脈の内膜の表面を覆う内皮細胞から悪玉コレステロールが内膜に進入し、蓄積することが契機となって生じます。 血液中を流れる悪玉コレステロールは、後述するようにそれ自…

血管の老化度チェック

血管の老化度チェック 沈黙の臓器であるあなたの血管がどの程度老化しているか、チェックしてみましょう。 思い当たる項目にチェックを入れてみてください。 血管の老化度=動脈硬化の進行度であり、その進行度が高いほど、前触れなく忍び寄り、突如として命…

ヒトは血管から老い、血管から若返る

ヒトは血管から老い、血管から若返る 手の平を太陽にかざすと血管を流れる血潮が透けて見えます。 また、心臓の鼓動が血管に伝わると「脈」として感じることができます。 ところが、私たちは本当に深刻な事態が起こるまで、自分の血管について考えたり、心配…

ビタミンCは茹でても壊れない!

ビタミンCは茹でても壊れない! 若返り血管をつくるためにはコラーゲンの原料となるタンパク質の摂取が大事なのですが、コラーゲンなどのタンパク質を合成するときにはある物質が必要です。 それが「ビタミンC」です。 ビタミンCは、血管のコラーゲンを構…

「魚の皮」にはコラーゲンが豊富に含まれている

「魚の皮」にはコラーゲンが豊富に含まれている 若返り血管をつくるタンパク質として、1日に1食は食べておきたいのが魚介類です。 ことにイワシ、サバ、サンマといった青魚やマグロ類です。 青魚にはエイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)とい…

うま味を組み合わせると少量で満腹になる

うま味を組み合わせると少量で満腹になる やせるには満腹になるまで食べない腹八分目が基本です。 そのためには野菜から先に食べるベジファーストが有効ですが、もう1つのコツは「うま味」を効かせた食事を心がけることです。 うま味とは、ユネスコの無形文…

塩分の過剰摂取は血管の老化を早める

塩分の過剰摂取は血管の老化を早める 塩分を摂りすぎると、血圧が上がって血管を傷めつけるというのは常識になっていますが、そのメカニズムを少し詳しく説明しましょう。 塩分(塩化ナトリウム=NaCl)は2つのミネラル、ナトリウム(Na)とクロール(Cl)の化合物…

ただ歩くだけでも血管は元気になる

ただ歩くだけでも血管は元気になる 健康のためには1日1万歩以上歩くべきだとよく聞きますが、日本人の平均歩数はそれよりもずっと少ないレベルに留まっています。 日本人の成人の歩数は男性で1日7100歩、女性で6200歩ほどです。 男女ともに歩数はほぼ横ばい…

動脈硬化予防は赤ワインより野菜や果物で

動脈硬化予防は赤ワインより野菜や果物で 赤ワインが体にいいという説をどこかで耳にしたことがあるはずです。 赤ワインにはぶどうの果皮などに含まれている「レスベラトロール」や「アントシアニン」や「プロアントシアニジン」といったポリフェノールが溶…

「悪い血液」が「悪い血管」をつくる

「悪い血液」が「悪い血管」をつくる 汚れた川の川岸がゴミだらけになってしまうように、悪い血液が悪い血管をつくり、老化を早めて血管事故を招きます。 血液は体重の13分の1ほどの量で、一般的な体格の成人では5リットル程度といわれています。 その45パー…

甘いモノ好きの働き盛り世代を襲う「NASH」の恐怖

甘いモノ好きの働き盛り世代を襲う「NASH」の恐怖 ここのところ働き盛り世代に増えてきているのが、アルコールが原因ではない「非アルコール性脂肪肝炎(NASHナッシュ)です。 みなさんは「脂肪肝」という言葉をどこかで聞いたことがあると思います。 …

脳梗塞予防は、上手な水分補給で

脳梗塞予防は、上手な水分補給で ■ 脳梗塞は夏に多い! 脳梗塞は夏に多いということを、ご存知でしょうか。 従来、脳梗塞や脳出血などは、血圧が上昇しやすい冬に多いとして知られていました。 ところが国立循環器病センターの調査によると、脳梗塞に限って…

40代以降はタンパク質は「魚介類」と「大豆製品」から摂る

40代以降はタンパク質は「魚介類」と「大豆製品」から摂る コラーゲン食品というとスッポン、フカヒレ、ウナギといった高級食材が頭に浮かんできます。 より安価な食材では、牛スジ肉、鳥の軟骨、豚足、ゼラチンといった食品にもコラーゲンは含まれています…

動物にはつくれないファイトケミカルを植物から摂る

動物にはつくれないファイトケミカルを植物から摂る タンパク質とビタミンCに加えて、血管を若返らせ、丈夫にする決め手になるのは「ファイトケミカル」です。 血管の老化を促すのは動脈硬化ですが、動脈硬化の発端となるのは酸化です。 ファイトケミカルに…

果物は「皮ごと」焼くかジュースで飲む

果物は「皮ごと」焼くかジュースで飲む 果物にも多くのファイトケミカルが含まれています。 日本人になじみが深い果物の1つに「温州ミカン」があります。 毎年10月から翌1月頃にかけて旬を迎える冬の風物詩ですが、そんな身近な温州ミカンにも「β-クリプトキ…

身近な食品のファイトケミカル《キノコ類》

身近な食品のファイトケミカル《キノコ類》 身近な食材の1つである「キノコ類」のファイトケミカルにも目を向けてみたいと思います。 キノコ類はうま味成分たっぷりで料理をおいしくしてくれますが、一方で食物繊維もたくさん含んでいます。 食物繊維には血…

身近な野菜のファイトケミカル《ニンニク》

身近な野菜のファイトケミカル《ニンニク》 「ニンニク」はネギ属の多年草です。 中央アジア原産で、世界中で使われています。 イタリア料理でも中華料理でもエスニック料理でも、そして現代の和食でもニンニクは欠かせない食材です。 ニンニクといえば、有…

身近な野菜のファイトケミカル《ニンジン》

身近な野菜のファイトケミカル《ニンジン》 緑黄色野菜の代名詞的存在なのが「ニンジン」。 2013年に全国の主婦4700名を対象に行われた「2013年にもっとも食べた野菜」というカゴメの調査では、8位に甘んじていますが、肉じゃがなどの煮物やカレー、サラダな…

身近な野菜のファイトケミカル《タマネギ》

身近な野菜のファイトケミカル《タマネギ》 「タマネギ」もキャベツと並んで日本人になじみの深い野菜で、野菜炒めやカレーなどに欠かせません。 2013年に全国の主婦4700名を対象に行われた「2013年にもっとも食べた野菜」というカゴメの調査では、キャベツ…

身近な野菜のファイトケミカル《キャベツ》

身近な野菜のファイトケミカル《キャベツ》 「ファイトケミカル」という単語が耳慣れない人の中には、「珍しい野菜や果物にしか入っていないのでは?」と誤解されている方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。 ファイトケミカルはスーパーやコ…

リコピンの抗酸化力はビタミンEの約100倍

リコピンの抗酸化力はビタミンEの約100倍 ファイトケミカルは栄養士の「栄養素」という定義から外れる成分です。 栄養素とは、欠乏すると健康が保てなくなり、不足が長引くと病気や死を招く食物中の成分のことです。 具体的には、糖質、脂質、タンパク質の「…

激しい運動はむしろマイナスである

激しい運動はむしろマイナスである 運動を習慣にするなら、汗をかくほどのウォーキングかジョギング、自分の体重を負荷にして行う簡単な筋トレやストレッチに留めておいてください。 それ以上の激しい運動をすると血管の負担になるケースもあるからです。 呼…

運動習慣をつけて健康寿命を延ばす

運動習慣をつけて健康寿命を延ばす 運動習慣をつけると血管が若返るだけではなく、将来の健康寿命が長くなります。 これまでの平均寿命に対して、最近では健康寿命という考え方が注目されています。 健康寿命とは、日常生活に制限がなく自立した生活が送れる…