2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧
語感は触感である ことばには、触感がある。 口腔という感じやすい場所に息を擦らせ、声帯や舌を振動させて発音している以上、当たり前のことだが、意識している人は少ない。 ことばの触感は発音の運動に伴う感覚で、小脳が担当しており、ここは無意識の領域…
ことばの触感 ことばには、触感がある。 たとえば、S音を発音するとき。 息は、口腔表面をあまねく撫でるように滑り出る。 上あごや舌には細かい凹凸がある。 この上に息を滑らすと、「流体の移動距離に対して、触れる表面積が大きい」という熱力学的事象を…
90代、人類の宝 完熟の80代を超え、出力性能最大期は84歳まで続く。 では、その後、脳は、どうなるのであろうか。 どうも、脳は第4ブロック、すなわち112歳までを射程範囲に入れているようである。 現役のまま90代に突入すると、脳の一部が若返るという所見…
人生の師 孔子は、60にして耳順う、と語った 60にして、人のいうことに素直に耳を傾けられるようになった、って、と、孔子に突っ込みを入れてしまいそうになった。 この人生論を初めて目にしたときのことだ。 30にして立つ、40にして惑わず、50にして天命を…
60代、理由の要らない納得 さて、本質を知る50代だが、60代に比べれば、まだ青い。 50代の知る本質は、文脈依存の本質。 因果関係の真理を言い当てる。 どうすればいいか、何が正しいかに迷いがなくなる。 60代に入ると、本質の回路の抽象度が上がり、直感の…
誰もが人生の達人になる 本質の回路は、膨大な失敗の果て、成功事例をいくつも重ねて、脳に仕上げられる回路であり、人に教えられたり、「一方向の成功事例」だけを恣意的に繰り返すだけでは手に入らない。 長く生きること。 たくさん泣くこと、転んで傷つい…
40代に共通の悩み 40代は、もの忘れが進むとともに、30代の惑いが消えて、成功事例が増えだす。 比較的安定した時期である。 もっと幸福感があってのいいと思うのだが、多くの40代には、その実感がない。 もの忘れや体力の衰えを老化と解釈すると、かなり焦…
もの忘れは、老化ではなく進化である 激動と惑いの30代を駆け抜けると、脳は、次のゾーンに入る。 相次ぐ「攻めの失敗」で、要らない回路を見極めた後は、成功事例の積み重ね期に入るからだ。 40代は、脳が成功事例を積み重ねていくときで、脳の持ち主には、…
失敗は、脳の最高のエクササイズ 29歳から56歳までの第2ブロックは、膨大な数の回路の中から、要らない回路をより分け、必要な回路を知るための28年間である。 とくに重要なのは、要らない回路を見極める作業だ。 無駄にところに電気信号が行きやすい状態で…
人生の第2ブロック 28歳までの入力装置の時代については、既に説明した。 世の中のありようをがむしゃらに知ろうとする28年間。 28歳を超えると、誰の脳の中でも単純記憶力がピークを過ぎて、がむしゃらさが失われていく。 脳の持ち主は「最近、なんだか、仕…
ヒトは7年で飽きる 脳は、地球の自転(日)も公転(年)も、同様に感知している。 7日周期がこれだけ明確な以上、7年周期もあるに違いない。 そう確信した私は、7年周期についてリサーチをかけた。 すると、現役のお医者さまたちの間で、「アトピーは7年目に劇…
魔法の数7 The magical number 7(魔法の数7)ということばをご存じだろうか。 これは、ジョージ・ミラーという心理学者の論文のタイトル(正確にはその一部)である。 人がものごとを認知するとき、7つまでの属性は一気に把握できる。 7は、ヒトの認知機能に…
脳は、7年ごとにおとなになっていく 14だの28だの56だの、きっぱりと年数を言うよね、ずいぶん半端な感じがするけど、本当? そう思う方のために、ここからしばらく、脳の7年周期について語ろう。 14も28も56も、7の倍数である。 脳の発達のようすを観察する…
がむしゃらな脳 14歳までに感性が整った脳は、その後、28歳までの14年間に、単純記憶力を最大限に使う。 単純記憶力は、多くの記憶を長くキープしておける能力で、その脳の機能だけ見ればたしかに“単純”なのだが、実はそう単純でもない。 記憶を長くキープし…
ヒトは、14歳の心で生きていく 激動の進化期を越えたのち、14歳、おとな脳が完成する。 14歳は、特別な年齢である。 おとなの感性が整った年。 つまり、以後の長い人生を、私たちは14歳の感性で生きていくことになる。 佐々木美夏さんという方が『14歳』とい…
おとなの脳は、思い込み脳 おとなの脳は、思い込みの強い脳なのである。 繊細な事象を、「あ~これは、あれね、あれよ」と、過去の自分の体験になぞらえて、ざっくりと把握していく。 親戚のおばさんに、「あ~、あんたは、あれよね」と決めつけられて、内心…
人生最初の28年 入力装置として生きる最初の28年のうち、前半の12年間は子ども脳型、2年の移行期を挟んで後半の14年間はおとな脳型となる。 12歳までの子どもの脳は、感性記憶力が最大限に働く。 感性記憶とは、文脈記憶(行動やこどばの記憶)に、匂いや触感…
脳の賞味期限 「一生で一番頭がいいのは、いつだと思う?」 はるか昔、そう聞かれて、なんの答えも浮かばなかった。 20代半ばの私には、まだ、ピークが訪れていなかったから。 逆に言えば、衰えも感じていなかった。 自分が絶好調と思ったこともなければ、「…
Q.マッサージやツボ押しは意味がない? A.部分だけでなく、全身の血流がよくなる 肩こりや腰痛、疲れを感じたときに、近所の整骨院などへマッサージを受けに行く人もいるでしょう。 リフレクソロジーや足つぼなどのリラクゼーションを受ける人もいねかもしれ…
ウォーキングより筋トレをしよう 日々の診察で、運動習慣について尋ねると、「ウォーキングをしています」と答える方がいます。 もちろん、全くやらないよりは、やった方がよいです。 しかし、ウォーキングだけでは、高齢の方が陥りやすい、下肢の筋力減少を…
Q.運動は毎日やらないと効果がない? A.目的によっては、週に1回でもOK 運動は、「血圧」「コレステロール値」「中性脂肪値」「血糖値」を下げ、「内臓脂肪」も減少させる最高の生活習慣です。 やっていない人は今すぐ運動を始めましょう。 とはいえ、体を動…
ストレスをためない ある国際研究によると、職場や家庭でのストレスによって血流が滞り、心筋梗塞のリスクが増加するという結果が出ているようです。 一時的なストレスでも、心筋梗塞のリスクは1.4倍くらいになり、永続的なストレスでは2倍にもなるようです…