2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

認知症ケアの現場でも「共感性」が奇跡を起こす

認知症ケアの現場でも「共感性」が奇跡を起こす 共感性が人間にとっていかに重要かは、認知症ケアの方法として注目されている「ユマニチュード」でも明らかです。 これは「見る」「話す」「触れる」「立つ」という4つのコミュニケーションを基本とするもので…

「共感性」が心を癒やす

「共感性」が心を癒やす 酒席などでグチをこぼす行為は、一般的にあまり歓迎されません。 しかし、ストレス解消という意味ではけっこう有効なのです。 例えば、気心の知れた友人に「会社の上司にこんなことを言われた」「がんばっているのに評価してもらえな…

気持はいつもポジティブにする習慣

気持はいつもポジティブにする習慣 「壁に止まったハエ」の眼から見てみよう 「火中の栗を拾う」とか「虎穴に入らずんば虎児を得ず」といったことわざがあります。 リスクを取らなければリターンもないということで、人を励ましたり自らを鼓舞したりするとき…

親が楽しんでいる姿を子ども・孫に見せよう

親が楽しんでいる姿を子ども・孫に見せよう 好奇心は、子ども時代に大きく育ちます。 だから親としては、子どもにできるだけ多くの経験をさせたほうがいい。 それも物心がつく前、おもしろいかどうかという判断ができる前の段階のほうが望ましいのです。 こ…

音楽を聴いていい気分になるのには理由がある

音楽を聴いていい気分になるのには理由がある 楽器演奏の敷居が高いなら、音楽を聴くだけでもいいと思います。 好きな音楽が流れると気分が良くなるものですが、これにはちゃんと理屈があります。 研究によれば、やはり脳の「報酬系」が刺激されるらしいので…

楽器演奏が脳をとことん刺激する

楽器演奏が脳をとことん刺激する 楽器の演奏自体、脳の活性化にきわめて有効です。 まず指先をはじめ、肘、肩、体幹、それに脚まで動かす全身運動なので、脳のさまざまな領域を同時に刺激します。 さらに譜面を見ながら演奏するとなると、脳の認知機能までフ…

趣味は、「三日坊主」も役に立つ

趣味は、「三日坊主」も役に立つ 趣味は、けっして「真面目」に考える必要はありません。 気軽に始めてみて、おもしろそうなら続ければいいし、自分に合わないと思えば撤退すればいい。 概して日本人は真面目なので、ひとたび始めると“苦行”のように無理に続…

趣味の“タネ”はどこにでもある

趣味の“タネ”はどこにでもある 趣味を見つける方法を考えてみたいと思います。 一つは、以前の興味を思い出してみること。 例えば結婚前まで続けていたこと、友人たちと一緒に行った場所、大枚をはたいて買ったもの、あるいは学生時代の部活動でもいいでしょ…

「何にも興味が湧かない」は思い込みにすぎない

「何にも興味が湧かない」は思い込みにすぎない コミュニケーションは認知症のリスクを下げる重要な要素の一つです。 しかし、そこには共通の話題が必要です。 単にお酒を酌み交わすだけでもいいでしょうが、おなじみの仲間内で話すだけでは、広がりがありま…

「オンリーワン志向」が脳を刺激する

「オンリーワン志向」が脳を刺激する 知的好奇心とは、例えば日常の仕事にも関係しています。 「世界に一つだけの花」の歌詞ではありませんが、今やどんな世界でも「ナンバーワン」より「オンリーワン」が求められていると思います。 それを目指すことが、好…

好奇心が脳の萎縮を止める

好奇心が脳の萎縮を止める 脳を若々しく保つための最高の“特効薬”は、知的好奇心を持ち続けることです。 かつて、約400人の被験者を対象に、8年間で脳がどのように変化するかを調査したことがあります。 その結果、知的好奇心のレベルが高い人ほど、脳が若々…

自分で限界を設定していませんか

自分で限界を設定していませんか こういう話をすると中高年世代の方にすると、とたんに俯かれてしまうことがよくあります。 「仕事以外、自分にはやることがない」「定年後をどう過ごすかなど、まったく考えていない」というわけです。 それでも何も問題はあ…

「ハイ」になったら用心

「ハイ」になったら用心 いささか余談ながら、「臨死体験」というものが、しばしば話題になります。 瀕死の状態から生還したとき、その間の経験を当人が語るもので、たとえば「暗いトンネルを通る」「亡くなっている家族に会う」「天井から自分の身体を見下…

糖尿病は認知症のリスクを高める

糖尿病は認知症のリスクを高める うつとは対照的に、けっして侮ってはいけないのが糖尿病です。 中高年以降、脳に悪影響を及ぼして萎縮させ、認知症を引き起こすケースが少なくありません。 40~50歳代の場合、糖尿病を放置すると、将来的に認知症にかかるリ…

うつは、誰でもかかり得るもの

うつは、誰でもかかり得るもの 一般に「うつ」と言うと、恐ろしい病気というイメージがあるようです。 たしかに休職せざるを得なくなったり、場合によって自ら命を絶とうとしたりすることもある。 しかしそれは、病状がかなり進行した状態です。 実は、うつ…

世間のヒエラルキーの外側に自分の世界を持とう

世間のヒエラルキーの外側に自分の世界を持とう 概して、私たちは競争を好みます。 些細なことで周囲と自分を比べ、勝てば優越感に浸り、負ければ悔しい思いをする。 それがモチベーションになる場合もありますが、不必要に人と対立したり、不愉快な思いをし…

褒められた脳は大きく育つ

褒められた脳は大きく育つ 褒められることは、脳にもいい作用をもたらします。 研究によれば、親から多く褒められて育った子どもほど、いくつかの脳の領域の体積が大きいことがわかっています。 逆にひどく叱られたり、罵声を浴びせられ続けたりした子どもの…

一人で背負い込む必要はない

一人で背負い込む必要はない 中高年の男性の中には、「仕事一筋」という方が少なくありません。 家庭のことは奥さんに任せ、特に趣味も持たず、遊びにも行かず、朝から晩までひたすら働き続ける……。 そんなイメージです。 もちろん、「仕事が楽しくて仕方が…

人は見かけによるもの

人は見かけによるもの 「人は見かけによらない」と言いますが、脳との相関で言えば、「見かけどおり」ということがよくあります。 例えば、かつて高齢者を対象に多くの研究をしていたとき、高齢でもパリッとした身なりの方の脳の画像は、概して若々しかった…

睡眠は脳の“ゴミ”を洗い流す

睡眠は脳の“ゴミ”を洗い流す 睡眠が重要であることは、誰もが認識しているでしょう。 ただ、夜中までの残業や、深夜のスマホ、テレビ鑑賞などで、寝る時間が削られてしまいがちなのも事実です。 脳の状態を良好に保つためには、やはり睡眠は不可欠です。 例…

すぐに「頭がよくなる食事」は存在しない

すぐに「頭がよくなる食事」は存在しない 「○○を食べると健康にいい」「○○を飲むと頭がよくなる」といった食品が、しばしばテレビ等で紹介されます。 昔ながらの食材のこともあるし、海外から入ったきた目新しい野菜や果物等のこともある。 いずれも、健康に…

脳の健康にいい運動、3つのポイント

脳の健康にいい運動、3つのポイント ひと口に運動と言っても、いろいろな種類があります。 どうせなら、より効率的な運動をして成果を出したいところでしょう。 そんなニーズに応えるように、世の中にはたとえば「指先を鍛えると頭がよくなる」とか「下半身…

脳の健康のために“運動溜め”は逆効果

脳の健康のために“運動溜め”は逆効果 健康のためには運動が一番、とは誰もが思っていることでしょう。 これは間違いありません。 とはいえ、単に身体を動かせばいいというものではありません。 例えば、ふだんまったく運動しないのに、急に長距離を走ったり…

脳の萎縮対策には“使い込み”が一番

脳の萎縮対策には“使い込み”が一番 損傷のような事態まではいかないにしても、「働きかけ」は脳の若さを保つための重要なポイントです。 加齢によって脳が萎縮し始めても、もともと神経細胞が強化されていれば、つまりネットワークを多く持っていれば、脳の…

大人になっても脳は成長できる

大人になっても脳は成長できる 大人になった後ではすべて「手遅れ」かといえば、そうではありません。 実は10歳を過ぎ後の脳も、スピードは落ちるものの変化を続けているらしいのです。 これがわかったのも、2004年と比較的最近のことでした。 脳科学の世界…

脳は環境に応じて変化する

脳は環境に応じて変化する 脳には、おもしろい性質があります。 環境によって、カメレオンのようにどんどん変化していくのです。 脳内の情報処理・情報伝達は、神経細胞が担っています。 これが電源ケーブルとコンセントのように相互に結びつくことで、情報…