第9章 「腸の疲労度」をセルフチェックする
日々の健康管理において「腸が疲れていないか」を確認するのはとても大事です。
コロナウイルスの感染拡大以降、免疫機能を高める意識はさらに広がったといえるでしょう。
免疫力が下がっていると、コロナに限らずさまざまなウイルスに感染しやすくなり、感染した際には症状が重くなったり、後遺症に苦しむ可能性も高まります。
そんな大事な免疫細胞の7割がじつは腸内に存在しています。
つまり、免疫力を高めたいなら、腸内環境を整えるのが一番なのです。
そういう意味も込めて「今の自分の腸の疲労度」はぜひ毎日気にしてほしいところです。
腸のセルフチェックの項目は次の4つです。
・便秘気味で排便が毎日ない
・便が硬かったり、下痢気味である
・排便後、お腹に張りや便が残っている感じがする
この中でひとつでも当てはまり人は腸が疲れている可能性があります。
腸が疲れているときにぜひやってほしいのは善玉菌を含む発酵食品(ヨーグルト、納豆、味噌、ぬか漬けなど)を食べること。
そして、適度な運動と生活習慣を整えることです。
もちろんこれはどんなときでも行ってほしいのですが、「腸が疲れている」と感じるときにはとくに「腸の状態を整える意識」を持つようにしてください。
腸は「第二の脳」「第二脳心臓」といわれるほど、体にとって大事な細胞や神経が集まっています。
ぜひ腸の調子を整うる意識を持ってください。
「はじめる習慣 より」
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人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。
たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。
LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。
ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。
ビタミンB12について?