2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

■食生活が豊かになり、血管は弱くなった

■食生活が豊かになり、血管は弱くなった アメリカ人が占領軍として終戦直後の日本へ来たとき、日本人はみんな小さいのに筋骨隆々としているので、驚いたそうです。 戦時の粗食の中でも身体を鍛えていたせいはあるでしょうが、脂肪分が少ない和食本来の特性も…

脳にとっては「意欲」が大事。何事もデュアル、トリプルで楽しむ

脳にとっては「意欲」が大事。何事もデュアル、トリプルで楽しむ ■意欲が盛んなら感情と知能が働く 脳には「意・情・知」が大切です。 意欲は脳の前頭葉。 感情は前頭連合野。 知能は、海馬から側頭葉、頭頂葉が担当しています。 身体にとって大切なのが血管…

トランプ、囲碁、将棋、マージャンなどの対人ゲームは、脳の老化防止に効く!

トランプ、囲碁、将棋、マージャンなどの対人ゲームは、脳の老化防止に効く! ■ゲームで前頭葉を大いに使う 1.計算ドリル、パズル、いわゆる脳トレの有効性は疑問 書店へ行くと中高年向けの脳トレ本コーナーができていて、計算ドリル、漢字や四字熟語やクロ…

社会的に孤立しないように、本人も周囲も気をつける

社会的に孤立しないように、本人も周囲も気をつける ■社会的孤立は男性には深刻な問題 社会的孤立は、身体と脳に廃用的退化を引き起こし、心理的にも孤独感が増すなど、負のスパイラルになりやすいのです。 とくに重要なのは、社会的孤立は、男性において特…

聴力低下を改善することは脳の活動にとって極めて大事

聴力低下を改善することは脳の活動にとって極めて大事 ■聴力低下は社会的な孤立を招く 運動や睡眠という大きなテーマの次に聴力低下が続くのは、意外な感じを受けるかもしれません。 しかし加齢による聴こえの悪化は、聴力だけの問題に留まりません。 聴力低…

7.睡眠時無呼吸症候群が様々な病気のリスクを高める

7.睡眠時無呼吸症候群が様々な病気のリスクを高める ■睡眠で気をつけたい7つのポイント 睡眠時無呼吸症候群は必ずしかるべき処置をする 7.睡眠時無呼吸症候群が様々な病気のリスクを高める 脳の健康を極端に妨げるのが、睡眠時無呼吸症候群です。 眠っている…

4.時間と気持ちの余裕を持つ

4.時間と気持ちの余裕を持つ 質が高く良い睡眠は脳の健康に不可欠 ■睡眠で気をつけたい7つのポイント 4.時間と気持ちの余裕を持つ 時間と気持ちの余裕をもって、睡眠に入ることが大切です。 翌日がゴルフで、ワクワクして眠れないのならいいですが、「明日も…

2.昼間の覚醒と夜間の睡眠のリズムを整える

2.昼間の覚醒と夜間の睡眠のリズムを整える 質が高く良い睡眠は脳の健康に不可欠 ■睡眠で気をつけたい7つのポイント 2.昼間の覚醒と夜間の睡眠のリズムを整える 1日の4分の1から3分の1に当たるわけですから、人間はかなり長い時間寝ています。 身体と脳を日…

1.最適な睡眠時間は6.5~7時間

1.最適な睡眠時間は6.5~7時間 質が高く良い睡眠は脳の健康に不可欠 ■睡眠で気をつけたい7つのポイント 1.最適な睡眠時間は6.5~7時間 睡眠と脳の健康には、非常に深い関係があります。 動物実験の結果、睡眠時間を短くしたラットの脳には、老廃物のアミロイ…

運動しながら頭も働かせる。「ながら作業」には一層の効果がある

運動しながら頭も働かせる。「ながら作業」には一層の効果がある ■脳の別々の場所を動かす 認知症の予防策として、デュアルタスク(二重課題)の効果が注目されています。 いわゆる「ながら作業」のことで、脳の働きを維持するために有効です。 たとえば室内で…

少し汗をかく程度の有酸素運動を週に3回、30分くらいずつ行う

少し汗をかく程度の有酸素運動を週に3回、30分くらいずつ行う ■身体機能の低下を示すサイン 身体機能の低下を示すサインには、次のようなものがあります。 歩くスピードが遅くなった。 早歩きすると足がもつれたり、つまづいたりしやすい。 若い頃に比べて、…

■人格が丸くなる人と尖る人

■人格が丸くなる人と尖る人 メンタルの老化によって、人格が変化することがあります。 これには円熟化と先鋭化(せんえいか)があり、人格が丸くなって怒らなくなった場合は円熟化、怒りっぽかった人がますます怒りっぽくなるのは先鋭化です。 丸い飴玉になる…

段階4.メンタルの老化――意欲を高めて役割を果たす

段階4.メンタルの老化――意欲を高めて役割を果たす 脳の神経細胞の老化は、メンタルの老化という形でも現れます。 血管の老化と神経細胞の老化によって、人間ならではの形で現れてくるのが、精神面の衰えなのです。 例えば、抑うつ感、気弱、おっくうさといっ…

「情」で大切なのは「楽しい」という感情

「情」で大切なのは「楽しい」という感情 意欲を高めることの次に大切なのは、情です。 感情にもさまざまありますが、脳の健康のためには、悲しみや辛さを感じるより、前向きな方が望ましいのです。 健康な人でも年齢を重ねるにつれ、意欲は自然と落ち、社会…

「意・情・知」の大切さ

「意・情・知」の大切さ 「知情意」という言葉があります。 人間の精神活動の基本で、普通は「知性・感情・意志」を指します。 ドイツの哲学者カントの唱えた「知情意」は、情と意が右と左で知が上にある、三角形の概念です。 わたしは「知性・感情・意志」…

何かに取り組もうとする「意欲」こそが、脳の機能を維持する最大の秘訣

何かに取り組もうとする「意欲」こそが、脳の機能を維持する最大の秘訣 段階3.脳の神経細胞の老化――「楽しみ」を見つけてカバーする 脳の寿命と密接なかかわりがあるのは、脳を構成する神経細胞(ニューロン)とグリア細胞(神経膠細胞)のネットワークです。 神…

首と目の動脈に注意する

首と目の動脈に注意する かつて日本人には、東北などの寒い地方を中心に高血圧の傾向がありました。 漬物などの保存食に、塩をたくさん使ったからです。 その結果、脳の血管に障害が生じ、死因の多くも脳卒中(脳出血や脳梗塞)でした。 そのあとに待っている…

何よりも大事なのは身体の血管。血管の年齢は脳の年齢に直結する

何よりも大事なのは身体の血管。血管の年齢は脳の年齢に直結する 段階2.脳の血管の老化――生活習慣病が血管を老化させる 脳の寿命にとって非常に大切なのが、血管です。 全身にくまなく酸素と栄養を運ぶ血管の年齢は、身体の年齢と脳の年齢に直結します。 血…

脳の老化の仕組みを、4段階に分けて理解しておく

脳の老化の仕組みを、4段階に分けて理解しておく 健康を維持するには、阻害する因子を取り除き、病気を未然に防ぐことが手っ取り早い方法です。 脳についても同じ。 脳に悪い影響をおよぼす因子を突き止め、ひとつずつ減らしていくことが、老化を防ぐ要諦な…

脳の老化に早めに気づくために、ちょっとした「変化」を見逃さない

脳の老化に早めに気づくために、ちょっとした「変化」を見逃さない ■自分の「変化」に気づくことが大事 人間の身体は、老化から逃れられません。 自覚しやすい老化現象といえば、老眼と白髪(特に鼻毛に混じる)です。 臓器だと、肝臓や腎臓の機能が悪化すれば…

脳だけにある独自の検疫システム

脳だけにある独自の検疫システム 脳はほかの臓器にない働きをたくさんもっています。 すごいと思うことのひとつは、特別な検疫システムです。 「Blood-Brain Barrier(BBB=ブラッド・ブレイン・バリア、血液脳関門)と呼ばれています。 体内に取り込んだ空気や…

大脳皮質の巨大ネットワークが脳の活動の要

大脳皮質の巨大ネットワークが脳の活動の要 脳がほかの臓器と大きく違うのは、流れる血液の量です。 脳が必要とする血液の量は、毎分800ミリリットル。 心臓が身体中に送り出す血液は毎分4、5リットルですから、重さでは体重の2%にすぎない脳が、およそ5分の…

意欲、感情、知力を司る大脳皮質

意欲、感情、知力を司る大脳皮質 脳の働きには、まず運動機能があり、その先に感覚があり、さらにその先に認知機能があります。 それぞれ、大脳皮質の運動野、感覚野、連合野が担当しています。 たくさんの機能を領域ごとに分担している点も、脳とほかの臓器…

脳の寿命も延ばせる!

脳の寿命も延ばせる! 肌に小さな傷ができたとき、放っておいても塞がって自然に治っていきます。 皮膚の細胞が再生するおかげです。 これに対して。脳の細胞は減っていくだけで、一度死んでしまえば再生できないと言われてきました。 老化で委縮するにつれ…

身体と脳の寿命はアンバランス――なぜ身体の寿命に脳は追いつけないのか

身体と脳の寿命はアンバランス――なぜ身体の寿命に脳は追いつけないのか 脳の健康のために、何かやっていますか? 肝臓の数値を気にしてお酒を控えたり、運動不足の解消のためにジョギングをしている人は多いでしょう。 一方、脳は身体の中で最も大切な臓器で…

食事の習慣8.お酒を飲むときは、同量の水を飲む

食事の習慣8.お酒を飲むときは、同量の水を飲む このコロナ禍において飲み会の機会も減っていると思いますが、一方で、たまの飲み会が嬉しくて飲み過ぎたり、あるいはストレスから晩酌で酒量が増えてしまったりしている人も多いようです。 終電や会計を気に…

食事の習慣6.大さじ1杯のアマニ油で腸を整える

食事の習慣6.大さじ1杯のアマニ油で腸を整える 油に対して健康に悪そうなイメージを持つ人もいるかもしれません。 しかし、身体にとって適度な油は欠かせないもの。 腸内環境においても、脂っこい食事は悪玉菌を優勢にして腸内環境を乱しますが、質のいい油…