第10章 「自分スタイル」で生きる
自律神経を乱さない「自分スタイル」をつくる
テーマは「自分スタイル」。
自律神経を整えるうえで「自分」は重要なキーワードです。
当たり前の話ですが「自分」と「相手」は違います。
「そんなことはわかっている」と誰もが思うでしょう。
しかし、会社やその他のコミュニティで「みんなはやっているけれど、自分はやらない」と意思決定できる人がどれほどいるでしょうか。
飲み会に「参加する、しない」もそうですし、みんなが社内のチャットに何かしら反応していると「自分も『いいね!』を押さないとマズいかな」と思う。
そんな場面はいくらでもあるでしょう。
もちろん、それぞれの場面で「こうするべき」「こうしてはいけない」などの正解、不正解はありません。
あるとしたら、その意思決定においてあなたは「どれくらい自律神経を乱さずにいられるか」の基準くらいでしようか。
社内のチャットに「いちいち反応するのは面倒で嫌だ」と強く思うなら、それに見合った自分スタイルをつくっていくしかありません。
反対に「自分だけ反応していないとすごく気になる」という人はそれもまた自分スタイルでやっていけばいいだけです。
現代は「個人の時代」「多様性の時代」「ダイバーシティ&インクルージョン(多様性を認め合い、活かす)の時代」といわれる一方で、SNSなどデジタルコミュニケーションツールの発達により「他人が何をしているか」が気になる時代でもあります。
そんな中、あなたはどんな生き方、どんな働き方、どんなコミュニケーションの取り方をしていきますか。
あなたが自律神経を乱さずにいられる「自分スタイル」とはどういうものか。
この機会にぜひ考えてみてください。
「はじめる習慣 より」
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人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。
たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。
LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。
ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。
ビタミンB12について?