2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧
病気になりにくい脳の習慣 脳の習慣とは、日ごろ、さまざまな出来事に直面したときの私たちの考え方の傾向のことです。 単純化すれば、考え方の傾向は、大きく二つに分けられます。 ここに半分ほど水か入っているコップがあるとしましょう。 それを見て、あ…
慢性ストレスが不安とうつを引き起こす 2006年、ハーバード大学医学部のクアンスー・キム教授は、ネズミに長期間にわたってストレスホルモンを投与すると、不安とうつが発症することを証明しました。 うつ患者の多くが高いコルチゾールレベルをしめすことは…
うつ、海馬のダメージ、アルツハイマー病 1996年、ワシントン大学セントルイス校のイベット・シェライン教授は、うつと海馬のサイズの関係を報告しました。 うつ患者の半数において血中コルチゾール値が異常に高かったのです。 そして、MRIを用いて左右の海…
トラウマが海馬を破壊する 戦闘、幼児虐待、交通事故といった深刻なトラウマ(心的外傷)を経験した人の15パーセントが、PTSD(心的外傷後ストレス障害)になるとされています。 PTSDが発症すると、うつ、焦燥感、罪の意識、恐怖、悪夢、性格変化などの症状があ…
適度な運動が免疫系を最適化する ストレスをうまくコントロールすれば、免疫系が最適化されます。 カゼを頻繁にひいていたので、自分のことをそんな体質だと思っていたが、運動をはじめてからすっかり元気になり、カゼをひかなくなった、というような経験の…
免疫力が高まりすぎて起こる病気 慢性ストレスは副腎皮質からコルチソゾールというホルモンを放出させ続け、免疫力を低下させることが多いですが、この反対に、慢性ストレスが免疫力を高めすぎることがあります。 そうなれば、免疫細胞は、敵がいないのに活…
慢性ストレスが引き起こす病気 慢性ストレスになると副腎皮質からコルチソゾールというホルモンが放出され続けます。 過剰なコルチゾールは免疫力を低下させ、カゼやインフルエンザなどの感染症やがんにかかりやすくなります。 そればかりか、過剰なコルチゾ…
急性ストレスと慢性ストレス 私たちが危機に遭遇すると、まず第一に緊急反応が起こります。 このとき、副腎からアドレナリンが放出されます。 アドレナリンが交感神経を興奮させることで心拍数が上がり、血液が脳と筋肉に大量に送られます。 こうして迅速に…
ストレスはもともと生命を守るしくみ ストレスは病気を引き起こす元凶のように思われているため、この言葉自体、ひどく嫌われています。 ここで、本質的な疑問を提示します。 そもそもストレスは、私たちにとってそれほどいけないものなのでしょうか? 生命…
慢性ストレスが病気を引き起こす 朝、起床して昼間に仕事をし、夜床について眠る。 毎日の何気ないくり返しです。 しかし、少し考えればわかることですが、ヒトが生きているのはじつに不思議なことです。 たとえば、冬に気温は摂氏零度近くまで下がり、夏に…
あなたの気分は? うつは、かかっているとか、かかっていないとかいうタイプの病気ではありません。 わたしたちの「感情」あるいは「気分」は、機嫌のいい状態からひどい落胆までの範囲のどこかに位置します。 ただしアメリカ精神医学会が作成しわが国でも採…
記憶力を高める もし、以前より記憶力が落ちた、集中力がつづかない、心が晴れないなどと感じるようなら、もしかすると「脳の衰え」が起こりつつあるのかもしれません。 少なくとも、脳は本来のベストな状態ではありません。 加齢によって少しずつ記憶力を低…
認知症を引き起こすか? アルミニウム アルミニウムは地球上のどこにでも存在します。 岩石、土壌、川水や海水中、空気にも含まれています。 アルミニウムは軽くてやわらかいので、加工しやすいのです。 その性質を利用し、日常生活の多くの面で利用されてい…
女性はうつになりやすい 女性は男性の三倍もうつになる人が多いのです。 この理由を心理的、あるいは社会的な要因によって説明する理論がいくつか提出されていますが、いちばん肝心なのは、男性と女性は生理学的に違うという点です。 このことを説明したのが…
気分の落ち込みとやる気の喪失の原因 気分というのは、心の持ち方だけで決まらないこともあるのです。 そこで「脳の生化学」からのアプローチが重要になってきます。 脳を最適な栄養状態にすると、気分が向上するだけでなく、元気になるし、人生を変えるんだ…
うつの原因に二面あり 気分が落ち込む原因は、二つの面から考えることができます。 「心の問題」と「脳の生化学」です。 まず、「心の問題」から見ていきましょう。 抗うつ薬を服用しているひとが根本的に問題を解決するには、人生のうまくいっていない事柄…
ビタミンB群と亜鉛も忘れずに 糖類を分解してエネルギーをつくるのに大活躍するのが、ビタミンB群です。 ですから、元気を出すにも、脳を活性化するにも、B群を十分に摂取するのが先決です。 記憶力に関してとりわけ重要なのが、ナイアシン、パントテン酸…
記憶はどのように貯えられるか 記憶は脳内のどこか一か所に貯えられているのではなく、数ヶ所にシナプスのネットワークとして存在すると考えられています。 神経細胞を木の幹とすると、幹には多数の枝が生えて伸びています。 この枝のことを樹状突起といいま…
ビタミンとミネラルのはたらき⑦ ≪亜鉛・・・心の健康にもっとも影響をおよぼす栄養素≫ 亜鉛はすべての細胞に存在し、膳酵素2200種類のうち100種類以上の酵素の補因子になっています。 どのミネラルよりも多くの酵素を助けているのが、亜鉛なのです。 それほ…
ビタミンとミネラルのはたらき⑥ ≪マンガン・・・統合失調症を防ぐ≫ マンガンについては、バランスがとりわけ大切になります。 多すぎても少なすぎてもいけません。 マンガンが井戸水や水道水などを通じて過剰に体内に入ると、甲状腺に蓄積して甲状腺肥大を起…