脂肪が日本人に長寿を授けた
脂肪は健康に悪いとされる風潮があるが、これは間違いです。
摂取総エネルギーに対する脂肪の比率は、20パーセントほどが適度とされている。
脂肪の比率は日本人で26パーセントなのですが、アメリカ人やイギリス人ではなんと40パーセントに達しています。
ですから、心臓病がアメリカやイギリスで多発し、日本では少ないのです。
パンにバターを分厚く塗り、食後にアイスクリーム、プリン、ケーキを平らげる食生活をしていては、摂取脂肪量が多くなりすぎるのは当然というほかありません。
では、脂肪の摂取量は少ないほどいいのかというと、決してそうではありません。
摂取総エネルギー(2000キロカロリー)に対する脂肪の比率が9パーセントと少なかった1950年代のわが国では、脂肪が足りないために、脳の血管が破れる脳血管疾患が死亡原因の首位を独走していました。
たとえば、1951年の日本人の平均寿命は男性60.8歳、女性64.9歳でした。
1950年代、日本人は脳血管疾患で早死にしていたのです。
しかし、摂取総エネルギーに対する脂肪の比率が上がるにしたがい、脳血管疾患での死亡率は急激に低下していきました。
今では、総エネルギーに対する脂肪の比率は26パーセントで、脳血管疾患と心臓病による死亡率はともに低いです。
これが日本人が長寿である秘訣です。
日本人にとっての理想は、20~25パーセントとされます。
現状の26パーセントはギリギリで合格といえます。
栄養学を専門とする一流の研究者たちはこう指摘します。
しかも、オメガ3とオメガ6の比率は1:1が望ましいのです。
現在、この比率はどんな状況になっているかというと、日本人で1:4、アメリカ人やイギリス人で1:20~30です。
アメリカ人やイギリス人はオメガ6を過剰にとり、その一方で、オメガ3の摂取が少なすぎることがわかります。
オメガ3・・・青魚、アマニ油、シソ油
オメガ6・・・コーン油、ベンバナ油、ヒマワリ油
※オメガ6からつくられるアラキドン酸は脳のはたらきに欠かせないのですが、これが増えすぎると、悪玉のPG-2ができてくるため、脳に炎症が発生することになります。脳の炎症がアルツハイマー病の要因の一つと考えられているので、オメガ6の摂りすぎに注意しましょう。
「食べ物を変えれば脳が変わる より」
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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンやアセチルコリン、ドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、アセチルコリン、ドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、アセチルコリン、ドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6、葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。
現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6、葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。
現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群はバランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
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