第9章 夏でもホットスムージーがおすすめ
体の調子を整える食べ物としてホットスムージーはとてもおすすめです。
スムージーと聞くと冷たいものを想像しますが、食材を温めてつくるホットスムージーは体を温めてくれますし、気持ちもほっと落ち着いて自律神経も整ってきます。
ただし、野菜の中には加熱すると栄養素を損なうものもあるので選び方を工夫する必要があります。
おすすめしているのはリンゴ、ニンジン、プロッコリーを使ったホットスムージー。
リンゴは皮つきのまま温めるとペクチンという水溶性の食物繊維が増えます。
腸を整えるにはぴったりの食材です。
ニンジンは熱を加えることでβグルカンの含有量が増加することがわかっています。
これは抗酸化作用があるので、体の中から若さを保つのにうってつけです。
ブロッコリーはビタミンCが豊富です。
もともとビタミンCは熱に弱いのですが、ブロッコリーの場合はそれほど損なうことがありません。
ニンジン50グラム(約3分の1本)をスライスして、1分ほど茹でます。
ブロッコリーも50グラムほど湯通ししておいて、それらにりんご同量、はちみつとお湯を一緒にミキサーに入れて混ぜ合わせたら完成です。
とても簡単ですし、体を温めつつ、健康にいい成分がたくさん含まれているので、ぜひ試してみてください。
冷えやむくみが気になる人は、生姜を一緒に入れて混ぜ合わせてもいいでしょう。
ホットなので、もちろん冬はおすすめですが、夏場こそ強い日差しにあたり、汗をかいて、体は大きなストレスを抱えています。
少し涼しい部屋で夏場にホットスムージーを飲むのもいい習慣です。
ほっとひと息つけますし、体が喜んでいるのを実感できます。
「はじめる習慣 より」
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人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。
たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。
LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。
ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。
ビタミンB12について?