【隠れ脳梗塞を自己チェックしてみよう】

イメージ 1

【隠れ脳梗塞を自己チェックしてみよう】

隠れ脳梗塞(微小脳梗塞)は自覚症状が出ないため、なかなか気付きませんが、それでも注意深く自己観察をすれば、いろいろなシグナルを出しています。
チェック項目をあげますので、自己チェックをしてみてください。

もちろん、ときおり頭部に強い違和感がある、頭が重い、不定期ながら頭痛に見舞われる、口の周りがしびれるなど、顕著な症状があるときは、すでにかなり進行していると考えられるので、自己チェックをしているヒマはありません。
すぐさま専門医で検査を受けてください。

チェック項目は次のとおりです。

知覚
・ 手、足にときどきしびれが起こる
・ 手、足のふるえがたまにある
・ 手、足、顔に布がかかっている気がときどきする
・ 計算が下手になった
・ 眩暈がたまに起こる
体の動き
・ 食事中、箸を意味なく落としたことがある
・ コップの水がこぼれたことが数度ある
・ 敷居をまたぐとき足が引っかかる
・ スリッパが脱げやすい
・ 階段を上がるとき不安を覚えることがある
・ いびきがひどくなった
不眠症の傾向が強くなった
・ 寝つきが悪くなり、夜更かしになった
視力
・ ときどき、ものが二重に見えることがある
・ 視野が時に変に感じる
おしゃべり
・ たまに言葉が出てこなくなる
・ 舌が回りにくくなった
・ 物忘れが少しひどくなった

これらの4分類18項目のうち、4、5項目以上が該当する人は、頭が痛い、頭が重いなどの顕著な症状がなくても、躊躇せず病院に行き、きちんと検査してもらうことをお勧めします。
隠れ脳梗塞の段階だと、治りも早く、再発を防ぐことも容易です。
なお、ときおり、顔がほてったり、のぼせたり、たちくらみに襲われたりしたならば、それも隠れ脳梗塞の可能性があるので注意してください。

また、次のような傾向のある人は、現在は健康であっても脳梗塞になりやすい人なので、定期的な隠れ脳梗塞チェックと病院での検診を怠らず、食生活の改善を実践してください。

高血圧の人
高血圧が数ヶ月以上続いているならば、血管壁の細胞そのものの栄養不足、あるいは圧力がかかりすぎて血管壁の細胞に何らかの障害が起きていることが考えられます。
それらによって、血管が痛んでしまったりしていると、その箇所には血栓が止りすく、隠れ脳梗塞の心配があります。

不整脈傾向のある人
不整脈によって不規則な血液の流れが何年も続くと、血栓が作られやすい状況を生み出します。
この血栓が血管からはがれ、脳にたどり着いて脳の細い血管をつまらせると脳梗塞を起こします。
不整脈傾向があることに気付いた人は、ためらわず検査を受けましょう。

糖尿病・脂質代謝異常症がある人
糖尿病・脂質代謝異常症ともに血液に関してのトラブルを抱えた疾病であり、その要因も血栓の原因と同じ動物性タンパク質、動物性脂質の過剰摂取のため、隠れ脳梗塞を併発している可能性があります。
糖尿病は初期だと自覚症状がないため、なおざりにしがちですが、定期的な検査を受けてください。

家族に高血圧、糖尿病の人がいる人
高血圧も糖尿病も遺伝の要素があります。
高血圧の中には、原因のよくわからない本態性高血圧もあり、日本人は3人に1人がその要素を持っているといわれています。
家族にこうした症状の人がいたら、隠れ脳梗塞と近いところにいると考えて、注意してください。

親兄弟に脳梗塞が多いと、本人も脳梗塞になりやすいという報告もあります。
また、腎臓病を原因とする腎性高血圧は、高血圧そのものの治療に急を要しますが、合併症として脳梗塞も引き起こしやすいので注意が必要です。
ほんの些細なシグナルであっても見落とさず、隠れ脳梗塞の段階で治してしまうことが大切です。
                                     (病気にならない食事法 周東 寛より)

「隠れ脳梗塞が消えた!」
http://www.endokoro.com/libra/v_article001.html