脳を変える意思的な努力

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脳を変える意思的な努力
 
泣いたり笑ったり、怒ったり、悲しんだり、喜んだり、時には愛したり、はたまた憎んだり。
話したり、歩いたり、走ったり。
ボールを投げたり受けたり。
歌ったり、楽器を演奏したり。
 
喜怒哀楽と行動は私たちの人生です。
そのすべてをコントロールするのが脳です。
行動は「心」の命令によって起こりますが、この「心」もまた脳の働きによって発生します。
脳は、私たちの人生そのものなのです。
脳が変わるということは人生が変わるということです。
ですから、脳が変わるということが私たちにとって重大な意味をもちます。
 
変わらないということは楽なことです。
それまでと同じことをするというのは、加速度があるため「惰性」で継続するからです。
一方、変わるというのは、意思的に努力し惰性を打ち破らなければできないことです。
 
変わるということには、大きな抵抗があります。
組織でも個人でも同じことがいえます。
ある習慣が身につくと、脳内にその行動をするのに必要な回路が形成されます。
しかも身についた習慣をくり返すことで、その回路はますます強化されます。
これですから、一度、悪い癖がつくと、なおすのに苦労するのです。
 
野球でも、ピンポンやテニスでもそうですが、正しくないフォームで打つ癖がついてしまうと、矯正に多くの時間と努力が必要になります。
 
なぜ、悪い癖をなおす矯正が難事業かというとろ、脳科学が発達したいまは、脳の回路を変更しなければならないからである、と答えることができます。
 
脳は変えることができます。
ですが、たんに練習するだけでは、上達もしないし、脳も変わりません。
意識しないでたんに練習するのは、脳が自動運転するからです。
脳の回路を変更するには、明確な意思をもった継続的な努力が欠かせないのです。
「よみがえる脳 より」
 
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脳は神経細胞の集まりと思われていますが、正確には「神経細胞(ニューロン)と、それらの情報を伝える役目をしているシナプスから成り立っています。脳を使えば使うほど、これらのシナプスが増えていきます。
脳の中のシナプスが密であればあるほど、いろいろな能力が高まります。
記憶力でいえば、記憶したことが鮮明に脳に焼きつけられることになります。
 
昔は、脳の神経細胞は生まれたときから増えることはないから、このシナプスを増やすことが、すなわち脳を発達させることだと考えられていました。
ところが、脳の研究が進み、近年になって、神経細胞は年をとっても増えることがわかったのです。
 
脳を使ってこれらの神経細胞を増やし、なおかつ、シナプスを密にすることが脳を鍛えるということなのです。
 
高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのために必要な素材として栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12です。
 
また、加齢や認知症などによって、シナプスはしだいにこわれていきますが、ビタミンB12には、こわれたシナプスを修復する作用があるのです。
同時に、ビタミンB12には、動脈硬化の原因となる活性酸素やホモシステインを除去し、脳の血流をよくする作用もあります。
 
ビタミンB12について