変化がないと脳は“眠って”しまう

イメージ 1
変化がないと脳は“眠って”しまう
 
脳は本来、情報が与えられるのを受け身的に待っているのではなく、積極的に情報を取りにいくものです。
 
注意力を働かせ、五感をフル活用して情報を集めようとし、足りない情報は想像でおぎなって、行動に結びつけていきます。
そのように外界の変化に対応しているとき、脳はいきいきと働いています。
 
しかし、同じ作業を続けるなど変化のない状態が続くと、脳機能は低下して、“眠ったような状態”になってしまいます。
 
たとえば、働き盛りの年代で「頭がうまく回らなくなった」と感じる人は、何もしていないからではなく、何か一つのことをやりすぎている場合が多いものです。
 
仕事に専念しようとするあまり、それ以外のことをする機会を極端になくし、ほとんど1日中パソコンに向かっている。
仕事以外の脳の使い方ができなくなっているのです。
 
そのようなあまりに単純化された生活では、さまざまな脳機能をバランスよく使う機会が失われるため、脳の働きも低下してしまいます。
 
わかりやすいのは目の動きです。
普通の人は目をキョロキョロと動かし、周囲の情報を広く集めようとしますが、脳が眠ったような状態におちいっている患者さんは目をあまり動かさない。
情報の取り方が受け身になっているのです。
 
見ているようで見えていない。
脳機能が衰えてしまって、外界への回路が閉ざされてしまっている。
だから周囲の変化にうとくなってしまいます。
「一生衰えない脳のつくり方・使い方 より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
どのビタミンも老化を防止しますが、とくにビタミンB類はもっとも重要なビタミンとされます。
ビタミンB類には、ビタミンB1、B2、B6、B12ナイアシンパントテン酸、そして葉酸などが含まれています。
ビタミンB類は、1つが欠乏しているときには、他のビタミンも欠乏していることが多いようです。
 
食べ物に含まれるビタミンB12は、そのままの形では吸収されません。
胃から分泌された内因子と結合する必要があるのです。
このために胃を切除した人では、ビタミンB12が欠乏して貧血をおこすことがあります。
 
また、現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
 
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
 
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
 
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働きます。
また、ビタミンB群はバランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
詳細はこちらへ