血管を強くする代表的食材は魚と大豆

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血管を強くする代表的食材は魚と大豆
 
血管の若返りに効果があるおもな栄養素は“良質なたんぱく質”です。
日本人が昔から食べている食材では、魚と大豆製品に多く含まれています。
 
昔、肉は高価な食材でした。
 
肉料理は特別な日の楽しみで、日常の食卓には、魚や大豆製品が主菜として並んだものです。
しかし、高度経済成長期の昭和40年代を境として日本人の食生活が欧米化し、肉が比較的安価になったこともあり、日本人の食卓の主役は、魚や大豆製品から肉や脂肪分の多い料理に替わってきました。
 
そんな食生活の変化とともに、日本でも、欧米型の血管病、つまり心筋梗塞脳梗塞が増えてきたのです。
 
◎良質のたんぱく質が血管の内皮細胞をよみがえらせ、血液もサラサラに
 
肉全般が良くないということではありませんが、昔から日本人の体をつくってきた食材は、魚と大豆製品です。
魚と大豆製品に含まれる良質のたんぱく質は、血管の内皮細胞が丈夫に生まれ変わる材料になります。
 
人間の体は、約60兆個の細胞から成り立っていますが、それらの細胞は新陳代謝を繰り返し、古い細胞が絶えず新しい細胞に入れ替わりながら、私たちは生命を維持しているのです。
 
血管でも同じことが起こっており、血管ケアのポイントとなる内皮細胞も、約1000日の周期で生まれ変わっています。
その新しい細胞の材料になるのが良質のたんぱく質であり、その栄養素を含む代表的な食材が魚と大豆製品なのです。
 
加えて、魚には、良質の脂肪酸であるEPA(エイコサペンタエン酸)DHA(ドコサヘキサエン酸)が含まれます。
これらの成分には、悪玉のLDLコレステロール中性脂肪を減らしたり、血管を拡張させて血液を促す働きがあります。
 
つまり、魚を食べることで、血管の細胞が生まれ変わる材料となる良質のたんぱく質と、血管の中を流れる血液をサラサラにして血流をよくする良質の脂肪酸の両方がとれ、一挙両得というわけです。
 
ただし、食べ過ぎると、肥満や腎臓への負担を招きます。
主食1食分の目安量は80100gです。
大きさで言うと、さんまなど中くらいの魚1尾に相当します。
 
海に囲まれた日本では、多彩な味わいの魚が豊富にとれ、新鮮なうちにさまざまな調理法で味わえます。
どうぞ、毎日の食事で楽しんでください。
 
一方、大豆製品は、コレステロールがゼロで、たんぱく質、脂質、各種のビタミンとミネラルをバランス良く含む食材です。
 
豆腐、納豆、厚揚げ、豆乳などバラエティ豊かな大豆製品が揃うのも日本ならでは。
カロリーも低いので、ついつい食べすぎてしまった翌日の主菜の材料などに使うといいでしょう。
 
肉は“見事な霜ふり”より、赤身を食べよう
 
上や特上の肉だと脂肪が入りすぎている感があり、肉を味わうというより、脂肪を食べている気分になります。
 
肉も、魚と同じく、たんぱく質が豊富ですが、良質と言えるのは、脂肪が少ない赤身部分です。
牛肉ではヒレ、もも、肩など、豚肉ではヒレ、ももなどが赤身肉になります。
これらの部位は肉のなかでは低カロリーで、たんぱく質の栄養価を示すアミノ酸のバランスもよく、血管の内皮細胞や組織の材料になってくれます。
 
赤身がしっかりした柔らかい肉が、健康を守るのに適したものです。
適度にやわらかくて食感もよく、おいしいなと思えます。
「一生切れない、詰まらない「強い血管」をつくる本 より」
 
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。
 
隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

 脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

 一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切です。
 
「老化対策・栄養療法の一環にビタミンB12プラス優れた副成分」
ビタミンB12が効果的に作用するには、ビタミンB12単体ではなく葉酸など他のビタミンB群と一緒に摂取することが望ましく、また、ビタミンB群はバランスよく摂ることで相乗効果を発揮します。
生活習慣を変えるとともに栄養面の改善も非常に大切です。
栄養療法の一環としてご利用いただきたいと思います。