くも膜下出血の危険因子

イメージ 1
くも膜下出血の危険因子
 
くも膜下出血を引き起こす危険因子は脳動脈瘤ですが、このほかにも喫煙習慣、高血圧、過度の飲酒などが関係しているという報告があります。
 
≪タバコとお酒は大きな危険因子≫
 
動脈瘤以外の危険因子は、喫煙、高血圧、飲酒などです。
それぞれの相対危険率は、喫煙が1.9、高血圧が2.8、飲酒が4.7で、過度の飲酒は、くも膜下出血の大きなリスクになっていることがわかります。
 
脳梗塞脳出血では、コレステロール値や糖尿病、心疾患なども発症に関連してますが、くも膜下出血ではほとんど関連がないようです。
また、肥満は多くの生活習慣病の原因となっていますが、くも膜下出血ではまったく逆の関連を示しており、やせた高血圧の人、やせた喫煙者にくも膜下出血の危険性が高いという報告もあります。
 
危険因子の数が多くなるほど相乗効果で危険度は高まります。
喫煙習慣があって過度にお酒を飲む人、あるいは高血圧があって喫煙する人のくも膜下出血の危険度は、さらに高くなります。
 
24時間、時と場所を選ばす発症≫
 
くも膜下出血24時間いつでも発症する危険性があり、活動中と睡眠中の発症はほぼ同じ割合です。
午前6時~12時までの間が多いという報告があります。
また、午前8時~10時までの間と、午後6時~10時までの間に2つのピークが見られるという報告もあります。
 
※ 喫煙と飲酒の害
喫煙が、くも膜下出血の危険因子となりうる根拠は、タバコを吸うことで血圧が上昇するためではないかと考えられています。
タバコを1本吸うと、収縮期血圧(最高血圧)1020mmHGも上昇するとされており、特に起床時の一服は平常時の2倍以上も血圧を上昇させます。
また、1本の喫煙で血圧の上昇が約15分続くという報告もあります。
飲酒についても同様で、過度に飲酒をすると血圧が上昇し、それが脳動脈瘤を破裂させる原因になると考えられます。
 
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。

 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
 
ホモシステインLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。
もしビタミンB群のビタミンB12葉酸があれば、ホモシステインは分解されます。
 
しかしビタミンB12葉酸が欠乏していると、ホモシステインが増え、その結果、血栓ができ、心筋梗塞脳梗塞を引き起こします。 
 
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化遅延に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。
 
※ちょっと使える身近な情報をお届けしています!