
急な不眠は、血管の悲鳴の可能性も
「不眠」を訴える患者さんは、ことのほか多いものです。
一般的に、年を重ねると不眠になっていきます。
「夜の入眠時間が遅くなる人」には、「眠たくなるまで、起きていてよいのですよ」とお話して、ひとまず様子を見ています。
「朝起きるのが早くなる人」にも、「昼間に支障がないのであれば、気にしすぎないでくださいね」とアドバイスしています。
長年おつきあいをしていると「50代の頃は7時間だった睡眠が、70代になると5時間に減ってしまった」などという声もよく聞きます。
けれども「昔は7時間寝ていたから、今も7時間寝なければ」などと思い詰めることは、かえってストレスになってしまいます。
とはいえ、不眠がさまざまな心身の不調のサインであることも、珍しくありません。
「急に不眠になった」という人は、気をつけてみてください。
可能性を考えると、まず心の問題が挙げられます。
ほかには、消化器系や心臓系の病気がひそんでいる可能性もゼロではありません。
反対に、不眠が慢性的になってしまうと、体に変調が引き起こされることがあります。
恐ろしいことに、不眠の人は糖尿病になりやすいとも言われています。
もし、お医者さんにかかる機会があれば、近況を報告するときに「不眠であること」も忘れずに言い添えてみてください。
診断のヒントになることでしょう。
「しなやかな血管が健康の10割 より」
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。
隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
ビタミンB12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に役立つ成分です。
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