心臓病を予防する

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心臓病を予防する
 
心臓病にもいろいろありますが、生活習慣病のひとつに数えられているのが虚血性心疾患です。
これは、血液がうまく心臓に送られなくなってしまうため、酸素や栄養が運ばれなくなり、細胞が死んでしまう病気。
狭心症心筋梗塞などがこれに当たります。
 
 
心臓の筋肉に一時的に血液が行かなくなり、胸痛が起こります。
痛みは長くても15分程度で、安静にすればやがて治ります。
 
 
冠動脈の内腔が塞がった状態が長く続き、血流が途絶えることで酸素や栄養が運ばれなくなり、心筋の組織が壊死する病気。
急激に発作が起こるのが特徴です。
すぐに専門医を受診すれば多くは回復しますが、重度の発作が起きた場合は死に至ることもあります。
 
もともと日本では虚血性心疾患は多くありませんでしたが、食生活の欧米化にともなって増えてきました。
また心臓病は男性で45歳以上、女性では閉経後あたりから発症する人が増えてくるので、年を取ることも危険因子であることを忘れないでください。
 
ストレスをためないことが重要
 
心臓病の予防で最優先したいのが、4大危険因子である高血圧、高コレステロール高血糖、喫煙の改善です。
なかでも血圧と血液中コレステロールを正常値に戻し、それを保つことが大切です。
 
血圧を正常値に安定させるには減塩を心がけること、血液中のコレステロールを減らすには、動物性脂肪や炭水化物などを摂り過ぎないことなどは脳卒中とほぼ同じです。
 
血糖値が高い人は、摂取カロリーを制御することが第一。
さらに毎日体重計にのって、体重の増減に意識を向けてください。
これは、肥満の人にもいえることです。
 
生活習慣病対策もさることながら、心臓病にとって無視できないのは、ストレスです。
心臓に酸素と栄養を供給している冠動脈は、ストレスの影響を受けやすいのです。
過度のストレスが続くと、副腎髄質からカテコールアミンというホルモンが分泌され、血圧や血糖値を上昇させ、心拍数を増やし、心臓の収縮を促すようはたらきかけます。
それが続くと心配機能が低下して、心臓病を引き起こすリスクが高まるのです。
 
心臓病予防には「オメガ3脂肪酸」+酒粕
 
 食事でもっとも気をつけたいのは、血液中のコレステロールをためないことです。
そこで動物性脂肪は控えてほしいのですが、やみくもに脂肪を控えてしまうのは考えものです。
 
悪玉コレステロールが増えると、血管壁に沈着して血管を狭くし、血液の流れを悪くしますが、善玉コレステロールには悪玉コレステロールを回収し、血管壁への沈着を防ぐ作用があるのです。
 
そんな善玉コレステロールを増やしてくれるのが、オメガ3脂肪酸です。
健康にいいとされる不飽和脂肪酸のひとつで、細胞が正しく機能するために欠かせない栄養素といわれており、青魚、えごま、しそ油、亜麻仁油、くるみなどの食品に豊富に含まれています。
また、りんごの皮の真下に含まれるりんごポリフェノールは血中のコレステロール値の低下に効果があります。
 
さらに、発酵食品では黒酢、納豆、酒粕などを上手に組み合わせて、血管を若々しく保ち、心臓病を撃退しましょう。
 
《心臓病予防におすすめの食材&発酵食品》
 
青魚
オメガ3脂肪酸であるDHAやEPAが豊富
ナッツ類
くるみをはじめ、ナッツ類には悪玉コレステロールを減らすはたらきがある
ごま
セサミノールという成分が悪玉コレステロールの酸化を防ぐ
りんご
りんごポリフェノールが、血中コレステロールを抑制する
緑茶
渋み成分のカテキンコレステロール値を下げる
悪玉コレステロールを低減させ、動脈硬化を予防する
納豆
ナットウキナーゼが動脈硬化を予防する
血圧の上昇を抑える作用がある
 
※虚血性心疾患
動脈硬化で冠動脈の内側が狭くなったり、血管のけいれんが原因で、血液が十分に心臓の筋肉(心筋)に行きわたらなくなったとき、心臓は酸欠(虚血)状態となり、胸痛などの症状としてあらわれる。
 
※血圧を正常値
日本高血圧学会が定めた血圧の判定基準では、最高血圧140mmHg最低血圧90mmHgまでが正常値。
 
※副腎髄質
副腎の内部にある赤褐色の軟らかい組織。
アドレナリン、ノルアドレナリンを生成、分泌する。
 
※カテコールアミン
ドーパミンノルアドレナリン、アドレナリンなどの総称。
ホルモンとしてはたらくほか、神経伝達物質としても重要な役割をもつ。
ストレスと関わっており、分泌量が増えると血圧を上昇させる作用がある。
「腸を元気にしたいなら発酵食を食べなさい より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として新しく注目されているホモシステインが増えるといわれています。
さらに、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
 
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