第10章 自分に合う健康習慣を見極める

第10章 自分に合う健康習慣を見極める

 

私はもともと午前中を充実させるアーリータイムを実践していますが、早朝をもっと充実させたいと思い、4時半から1時間ほど散歩をする習慣をはじめてみました。

 

これだけ聞くと「なんとも体によさそう」と感じる人も多いでしょうが、これが私にはまったく合っていませんでした

 

その習慣をはじめた頃、朝の散歩は当然気持ちがいいわけです。

その後で朝食もしっかり摂り、最高の一日のはじまりを迎えている気分になります。

 

ところが数ヵ月続けていると、午前中の9時、10時くらいになると妙にだるくなったり、集中力が続かないなどあまり調子がよくないのです。

 

最初は「今日は疲れているのかな」くらいに思っていたのですが、調子が上がらない日が増えてきて「もしかして朝の散歩が原因ではないか」と思い至りました。

 

それで朝の散歩をやめ、これまで通り5時前後には起きますが、特に運動することもなくコーヒーを飲んでから軽く仕事をはじめる習慣に戻してみたら、どんどん調子が戻ってきました。

 

この体験から得られる教訓は、「自分に合うスタイルを見極める大切さ」です。

 

ここでもさまざまな提案をしていますが、それをいろいろ試してみるのはいいと思います。

しかし、それと同じくらい「自分に合わないものはやめること」も大切です。

 

人にはそれぞれ小さい頃から備わっている体内時計があります

 

朝早く起きて、すぐにランニングをすることで体の調子が整ってくる人もいれば、朝はのんびりして、夕方散歩へ行くとすごく調子がいい人もいます。

若くて、適応力も柔軟性もあるうちはいろいろ変化できますが、30代以降になると、なかなか自分の生活リズムを変えるのは難しくなります。

 

睡眠、食事、運動はコンディショニングの基本ですが、それをどのタイミングで、どんなふうに実践するか、自分なりのスタイルを見極めることが大切です。

「はじめる習慣 より」

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人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

 

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。

たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。

LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。

ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/