5.更年期障害-脳卒中から歯周病まで、多種多様な「気象病」がある

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5.更年期障害脳卒中から歯周病まで、多種多様な「気象病」がある
 
更年期障害は女性ホルモンの急激な減少によって起こる、自律神経の失調状態です。
女性ホルモン(エストロゲンプロゲステロン)は、脳の視床下部から「性腺刺激ホルモン放出ホルモン」が分泌→その刺激によって脳下垂体から「卵胞刺激ホルモン」と「黄体形成ホルモン」が分泌→これらに刺激されることで卵巣から分泌される、というのが本来の流れです。
そして、卵巣から脳へのフィードバック機能によって、女性ホルモンの分泌量を調節しています。
 
更年期になると、卵巣の機能が低下してエストロゲンの分泌量が減ります。
 
そのため、卵巣からは「エストロゲンが少ないですよ」と脳にフィードバックが行き、脳は性腺刺激ホルモン放出ホルモンを分泌します。
ところが、卵巣自体の機能が低下していますから、いくら指令が来てもエストロゲンの量は増えません。
これを繰り返すうちに、ホルモンバランスだけでなく、自律神経のバランスも崩してしまうのです。
 
その結果起こるのが、たとえば更年期障害の代表的な症状の一つ、突然顔が熱くほてって汗がダラダラ出る「ホットフラッシュ」です。
 
これは、本来ならば寒いときに収縮し、厚いときに拡張するべき血管の働きが、自律神経の失調によってうまくいかないために生じます。
同様に、動悸、息切れ、めまい、耳鳴り、頭痛、肩凝り、倦怠感、イライラ、落ち込み、不眠など、自律神経と関連するさまざまな症状が出ます。
 
しかもこれらの症状は、天気の変化など、外界からのストレスに左右されます。
日によって出る症状が異なったり、症状の強さが違ったりするのは、自分では意識しない気圧の変化などに反応して、自律神経が妙な働き方をしているからだと考えられるのです。
 
6.そのほか
 
そのほかにも、うつや不安神経症統合失調症などの精神症状や、認知症の周辺症状(徘徊、暴力・暴言、失禁など)も、気象の変化に影響されるといわれています。
さらに、冬に多いインフルエンザや夏に多い熱中症、春や秋の花粉症なども、気象の影響を受けるという意味では気象病です。
また、患者さんのなかには、天気が悪くなると身動きできないほどのだるさに襲われる人がいますが、もしかするとこの人は副腎皮質などの内分泌系の活動が天気と関連しているのかもしれません。
 
私たち生物は、誕生したそのときから気象の影響を受けて生きています。
知らず知らずのうちに気象に左右されているわけで、「調べてみたら、これも気象病だった」というものが、まだたくさんあるのかもしれないです。
「天気痛 つらい痛み・不安の原因と治療方法 より」
 
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人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。
健康寿命を延ばせるかどうかは、老化と上手くつき合っていけるかにかかっているのではないでしょうか。
 
根本的な老化とは「血管が衰えること」です。
わかりやすく言うと、血管の衰えとは「動脈硬化」のことです。
動脈硬化とは、血管が「硬くなること」「狭くなること」「血栓で詰まりやすくなること」。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
 
近年、動脈硬化の原因として新しく注目されているものに、ホモシステインというものがあります。
ビタミンB12、葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
また、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
 
ビタミンB12は水溶性と脂溶性という特徴を併せ持つため体の隅々にまでいきわたりさまざまな働きをします。
細胞の生成にとって重要な核酸(DNA)・たんぱく質の合成や末梢神経(手足)、 中枢神経(頭)、認知機能に関わりがあるため、健康維持に無くてはならない栄養素なのです。
細胞が入れ替わることにより若さにもつながると考えられます。
 
ビタミンB12の働き
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