暑い地域、高地に住む人たちの遺伝的形質
暑い地域、高地に住む人たちの遺伝的形質
生物は、自分が生存する環境に適応することで、生命を維持しています。
人も例外ではなく、たとえば非常に寒い地域に住む人たちは、身体が丸くて大きく、皮下脂肪がたくさんあります。
皮下脂肪がたくさんあって身体が大きいほど体内に熱を蓄えられますし、熱を外に逃がさないためには、立体のなかで表面積が最も小さい球に近い体型のほうが有利だからです。
こりは、長い時間をかけて遺伝的に獲得した形質です。
反対に、非常に暑い地域の人たちは、身体が小さく、手足が長いという特徴があります。
このような体型は体重あたりの体表面積が大きいため、熱を放出するのに適しているのです。
また、不思議なことに、暑い地域の人たちはあまり汗をかきません。
たくさん汗をかいて身体を冷やしてもよさそうなものですが、そうではないのです。
遺伝的に熱を放出しやすく熱生産量も少ない身体になることで、暑い環境に適応しているからです。
なぜそうなったのでしょうか。
非常に暑い地域とは、砂漠や熱帯雨林です。
砂漠では水がなく、熱帯雨林では水があっても飲むのに適していないことがしばしばです。
さらに、汗をかけば水分と同時にミネラルも失われてしまいますし、体力も低下します。
そのため、あまり水を飲まなくても済む方法で、暑熱環境に適応してきたと考えられるのです。
標高の高い地域に住む人たちにも、低地に住む人たちとは異なった遺伝的形質があります。
たとえば、標高4000メートルのアンデス地域に住む人たちは、血液中のヘモグロビンが多いことが知られています。
これは、高地では気圧が低く空気が薄い、すなわち酸素が少ないことを補うためだと考えられています。
チベットの高地に住む人たちは、血液や呼気の一酸化窒素濃度が高いことが知られています。
一酸化窒素には血管を拡張させる作用があることから、血管を拡張して血流を増加させることによって酸素不足を補っていると考えられます。
ヘモグロビンを増やすのではなく、酸素と結びつくヘモグロビンの量を増やすことで、低酸素状態にしていると考えられるのです。
「天気痛 つらい痛み・不安の原因と治療方法 より」
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新しい生活パターンへの対応、とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
ビタミンB12は、水溶性と脂溶性という特徴を併せ持つため体の隅々にまでいきわたりさまざまな働きをします。
細胞が入れ替わることにより若さにもつながると考えられます。
ビタミンB12の働き
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