ブドウ糖依存はがん、認知症をつくる?

イメージ 1
ブドウ糖依存はがん、認知症をつくる?
 
ご飯やパン、甘いものは、分解されてブドウ糖として体内に吸収されます。
ブドウ糖は脳に対して依存症をつくりやすいことが知られています。
ブドウ糖依存症」と勝手に呼んでいますが、食べることで脳内に快感がもたらされるのです。
 
白いご飯や甘いものを食べると幸せな気分になりますよね。
そして、つい食べ過ぎてしまいませんか?
それがブドウ糖依存症です。
 
多くの認知症患者さんを診てきましたが、ブドウ糖依存症こそが認知症の始まりではないかと感じています。
お米が大好きで食べすぎてしまう人は認知症になっていきますし、夜中に炊飯器の中のご飯を食べてしまうという認知症の人は結構多いのです。
ご本人は食べたことはすっかり忘れているので、本能的に欲してしまうのでしょう。
 
また、血糖の上下が大きいほど、認知機能が低下するということも言われています。
 
ブドウ糖依存は、がんも増やします
 
ブドウ糖依存に陥るとなりやすいがんがあるのです。
たとえば、胃がん、肺がんは糖質を摂りすぎるとリスクが増えます。
 
そもそもがん細胞自体がブドウ糖に依存しているということ、ご存知ですか?
 
細胞がエネルギーをつくりだすには、酸素を使わない「解糖系」と、酸素を使う「ミトコンドリア系」の2種類があります。
正常な細胞は、酸素があれば酸素を使ってエネルギーを作り出します。
そのほうが、ずっと効率がいいのです。
 
ところが、がん細胞はなぜだかミトコンドリア系は使えず、解糖系のみに頼っています。
そのため、正常な細胞よりもたくさんのブドウ糖を必要とするのです。
 
ちなみに、がんの転移や再発を調べる検査のひとつに「PET検査」というものがありますが、これはがん細胞がたくさんのブドウ糖を取り込むという性質を利用した検査です。
PET検査では、ブドウ糖に似た成分を体内に注射し、そこに群がるがん細胞を画像として映し出すのです。
 
このようにがん細胞はエネルギー源をブドウ糖に頼っているので、ご飯の多い食事はがんにとって好都合
高血糖状態ではがん細胞が成長しやすく、そのためにがんのリスクが増えるのではないかと言われています。
 
高血糖で起こる病気と言えば、糖尿病や糖尿病の三大合併症である「網膜症、腎症、神経障害」、糖尿病から動脈硬化が進んで起こる心臓病や脳卒中などがよく知られていますが、それだけではないのです。
認知症やがんも、高血糖状態が続くことで起こるということを覚えておいてください。
「90歳まで元気で生きる人の7つの習慣 より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
血管力を高める食事は、炭水化物(糖)、塩分を少なめに、HDLコレステロール値を上げる食材を選ぶのがの基本です。
これに外せないものが、たんぱく質を十分に摂る食事を心がけることです。
 
血管はアミノ酸たんぱく質コレステロールなどの脂質によってつくられます。
アミノ酸は普通の食事をしていれば十分にとれるので、動物性たんぱく質を意識しましょう。
たんぱく質はとくに血管中膜の結合を強くします。
動脈壁そのものを強くするので、脳出血などを防ぎます。
 
各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。
多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。
たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。
よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。
 
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として新しく注目されているホモシステインが増えるといわれています。
野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
ただし、納豆やみそ、たくあんなど、日本に古くからある発酵食品には、植物性でも例外的にビタミンB12が含まれています。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
 
ちょっと使える身近な情報をお届けしています!