血管はストレスの鏡

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血管はストレスの鏡
 
誰でも、ストレスがたまる経験をしたことがあると思います。
たとえば、仕事で失敗したとき、人間関係でイライラしたとき、思い浮かべればいくらでも出てきそうですね。
これは、いわゆる「ココロのストレス」です。
 
一方、自分では感じることのないストレスというものに私たちは日々さらされているのをごぞんじですか?
それは、紫外線・排気ガス受動喫煙、そして化学物質が多く含まれる食品を口にすることなどです。
これはココロで感じるストレスではなく、あなたのカラダに直接ダメージを与える、いわば「カラダのストレス」です。
 
ストレスがたまっているときの自分を想像してみてください。
おそらく、血圧は上昇し、イライラして心拍数は上がり、手に汗を握り、手足はひんやりとしてる。
おおむね、こんな状況ではないでしょうか?
このとき、ココロもカラダも緊張していませんか?
 
ストレスがたまると、心身は緊張状態になるのです。
戦闘状態と言ってもいいでしょう。
 
では、このときに、あなたの血管はどうなっているのでしょうか?
 
血圧が上がっているために、手足の血管はぎゅーっと強く収縮しています。
この過剰収縮のために手足は冷えて感じられ、心臓はバクバクと脈打ち、負担は相当増えていることでしょう。
すなわち、血管に強いストレスがかかっている状態です。
 
実は、血管にはストレスの影響が非常に強く出やすいのです。
 
ストレスがたまっているときには血管も緊張するし、リラックスしているときには血管もリラックスしています。
 
血管はあなたのストレスに敏感に反応します。
血管はあなたのストレスを映し出す鏡なのです。
 
では、1日中多くのストレスにさらされ続けているとどうなるのでしょうか?
 
想像つきますよね?
血管も、常にストレスにさらされることになります。
 
血管が緊張し続けるのです。
 
すると、圧力の高い血流が血管に頻繁にぶつかっていくために、血管には傷がつきやすくなります。
 
この状態が長く続いていると、やがて血管は傷だらけ。
修復不可能となっていきます。
 
また、血管は緊張し続けると突然けいれんしてしまうこともあります。
このけいれんは何の前触れもなく突然起こります。
爆弾が、突然ドカーンと爆発するようなものです。
すべてが突然なのです。
 
そして、この現象が心臓に起こると……。
突然の心臓停止に至ります。
突然死の最大の原因のひとつは、血管のけいれんによると言われています。
 
仕事が忙しくて、朝から晩まで気が抜けない。
いつもイライラしがちで、ココロの休まるときがない。
細かいことが気になってしまい、なかなか落ち着けない。
 
あなたは大丈夫ですか?
 
血管強化のために、ココロとカラダのストレスコントロールが必須ということがおわかりいただけたでしょうか?
「強い血管をつくる5つの習慣 より」
 
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動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
 
近年、動脈硬化の原因として新しく注目されているものに、ホモシステインというものがあります。
虚血性心疾患である心筋梗塞の発作を起こした人の2割程度にしか高コレステロール血症が見られないことから、これまで長い間、コレステロール以外に動脈硬化の原因となるものがあるのではないかと考えられていました。
そうして、ホモシステインがそのひとつの原因だと注目を集めるようになりました。
このホモシステインが動脈の壁に沈着すると、酸化される過程で血栓を引き起こし、血管を傷害して動脈硬化を引き起こすのです。
ホモシステインLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。
 
ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
また、ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
 
さらに、主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
 
ビタミンB12について?
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