「心臓についた脂肪」が冠動脈を食い破る!?

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「心臓についた脂肪」が冠動脈を食い破る!?
 
■「第三の脂肪」とは?
 
食べ過ぎると、余ったエネルギーは「中性脂肪」として「脂肪細胞」に蓄えられ、脂肪細胞がパンパンに大きくなり、限界を超えると数も増していきます。
そうやって皮膚の下に集まっている脂肪細胞が大きくなったり数が増えると「皮下脂肪」が増えます。
お腹まわりに集まっている脂肪細胞が大きくなったり数が増えると「内臓脂肪」が増えるのですが、もっと脂肪が増えて、内臓脂肪にも入りきらなくなると、行き場を失った脂肪は、「脂肪細胞以外」のところに入り込みます
なんと、心臓や肝臓、すい臓、筋肉(骨格筋)など、本来は脂肪がつくはずのないところに居座るようになるのです。
心臓の心筋細胞、肝臓の肝細胞、すい臓のβ細胞、骨格筋の筋細胞など、本来は中性脂肪を細胞内に溜め込む性質を持たない細胞に、場違いにも蓄積されてしまいます。
それが、“第三の脂肪”こと、「異所性脂肪」です。
 
■お酒を飲まない人も「肝炎」になる理由
 
本来つくはずのないところに脂肪がつくのだから、もちろん、好ましいことではありません。
「異所性脂肪」が蓄積されると、そこでくすぶりが生じます
 
たとえば、肝臓に余計な脂肪がたくさんつくと、そこで炎症が起きて、肝臓の細胞が弱って死んでいってしまいます。
それを、免疫細胞のひとつである「マクロファージ」が取り囲んでパクパクと食べ続けるため、炎症が続き、肝炎を発症してしまう。
このタイプの肝炎を、「非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)」といいます。
 
肝炎といえば「飲み過ぎ」というイメージがあるかもしれませんが、お酒を飲まない人でも肝炎になります。
健康診断で「脂肪肝ですね。アルコールを控えてください」と言われ、「お酒はそんなに飲まないんだけどな……」と疑問に思っていたとしたら、肝臓に溜まった脂肪が悪さをしているのかもしれません。
 
また、肝臓や筋肉に余計な脂肪がつくと、インスリンの働きが悪くなることもわかっています。
肝臓や筋肉は、インスリンの手助けを得て、血液中のブドウ糖を取り込んでエネルギーとして蓄えています。
ところが、「異所性脂肪」が増えると、インスリンに対する反応が悪くなり、糖の取り込みが滞るのです。
 
■「冠動脈」の老化を速め、ボロボロに
 
さらに怖いのが、心臓のまわりについた脂肪です。
この脂肪は、心臓の血管に酸素や栄養を送る「冠動脈」に細い血管を伸ばし、炎症を引き起こす物質を送り込んで、冠動脈をくすぶらせ、老化を進めることがわかっています。
しかも、こうした老化は、冠動脈の内側から起こる通常の老化(動脈硬化)よりも速いスピードで進み、心臓に栄養を送る大切な冠動脈を詰まらせてしまう恐れがあるため、かなり危険な存在です。
 
「異所性脂肪」というのは、本来はいるはずのないところに余計な脂肪が居座っているわけですから、体にとっては、ある意味、“見慣れないあやしいヤツ”。
だから、攻撃対象となって炎症をまねき、じわじわと体をむしばんでしまうのです。
「体内の「炎症」を抑えると、病気にならない! より」
 
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各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。
多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。
たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。
よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。
 
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
 
ビタミンB12は、体にとって重要なタンパク合成と核酸(DNA)合成を司る栄養素です。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
 
 現在、ビタミンB12は神経ビタミンとしての認識が一般的となっています。
末梢神経(手・足)の不調はもちろん、中枢神経(脳・脊髄)の機能低下にも有効であることが明らかになっています。
 
ビタミンB12について?
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