健康の仮面をかぶった、「潜病」が死を招く

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健康の仮面をかぶった、「潜病」が死を招く 
 
 漢方医学では、よく病気の前段階として、「未病」という言葉が使われます。
未病とは、病気と診断されないけれども、慢性疲労や肩こり、頭痛、便秘など、不快な症状がある状態のことです。
 
では、病気でも、未病でもない場合は、健康と言ってよいかというと、それは違います。
それでは症状もなく、突然亡くなってしまう人がいることの説明がつきません。
人が亡くなるには、必ず理由があります。
健康な人が事故でもないのに、急に死んでしまうわけがありません。
 
実は、健康と未病の間にも、「症状はないけれども、健康でもない」という盲目のステージが隠されているのです。
ここではそれを「潜病(せんびょう)」と呼んでいます。
 
たとえば、突然死の原因になる心臓の病気ですが、ある日突然心臓が悪くなって病気になることはありません。
突然死するくらい悪くなっていたということは、その何年も前から心臓は悲鳴を上げていたはず。
それが潜病の段階です。
 
しかし、自覚症状もなく、当然、病気とは診断されないため、自分が潜病であると気付く人はほとんどいません。
 
そして潜病に気付かず放っておいた場合、潜病→未病→病気と徐々に悪化していくだけでなく、人によっては潜病の段階から、未病や病気の段階を経ずに「死」に直結してしまう場合もあります。
 
前触れもなく心筋梗塞になった人も潜病だった可能性が高いと言えるでしょう。
つまり、突然死を防ぐためには、健康の陰にかくれた潜病にいかに早く気づき、対処できるかが重要なのです。
 
あなたの突然死の危険度がわかる
 
潜病には目立った症状はありませんが、進行すると体や生活習慣にちょっとした変化が現れる場合もあります。
自分の生活を見直して、潜病の兆候が現れていないかどうか、チェックテストで確認してみてください。
潜病の可能性が高いほど、突然死の可能性が高いということになります。
 
《「突然死」危険度チェック》
あてはまる項目をチェックしてください。
そのチェック数によって突然死の危険度がわかります。
 
□仕事はかなり忙しいほうだと思う
□普段からかストレス解消法をあまり行なっていない
□フルマラソンや重い荷物の運搬など、極端に疲れることを行なう
□気をつけているのに太りやすい
□アルコールを毎日飲む
□以前よりストレスに弱くなった
□感情的な対立を避けることがある
□引っかき傷が1分以上残る
□ストレスを感じた後はすこし休みを取る必要がある
□朝なかなか起きられない
□深夜まで起きていることが多い
□風邪をひくとなかなか治らない
□眠れないことがある
□コーヒーを1日何杯も(4杯以上)飲む
□しょっちゅう甘いものが欲しくなる
□食事が不規則
□定期的な運動をしていない
□自分の時間があまり取れない
□生活の中に楽しいことが少ない
□タバコを1日1本でも吸う
 
《チェックリスト判定結果》
0~3個 潜病・突然死の心配なし、今のままの生活で大丈夫
4~7個 今はまだ健康ですが、このままだと潜病になってしまう可能性あり
8~14個 軽い潜病かも。放っておくと突然死のリスクも高まるので注意
15個以上 潜病の可能性が高く、突然死する心配も。早く潜病から抜け出そう!
「強い血管をつくれば健康になる! より」
 
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動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
 
近年、動脈硬化の原因として新しく注目されているものに、ホモシステインというものがあります。
虚血性心疾患である心筋梗塞の発作を起こした人の2割程度にしか高コレステロール血症が見られないことから、これまで長い間、コレステロール以外に動脈硬化の原因となるものがあるのではないかと考えられていました。
そうして、ホモシステインがそのひとつの原因だと注目を集めるようになりました。
このホモシステインが動脈の壁に沈着すると、酸化される過程で血栓を引き起こし、血管を傷害して動脈硬化を引き起こすのです。
ホモシステインLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。
 
ビタミンB1やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
また、ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
 
ビタミンB12について?
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