★ 将来の基盤となる食習慣をつくる ★
子どもの時代の食生活は、健全な発育と言う観点からだけでなく、正しい生活スタイルの確立、さらに将来の生活習慣病予防という観点からも非常に重要なものだ。
幼児期、学童期、思春期といった発育段階に合わせ、栄養面だけでなく、食習慣、しつけ、心の健康など、さまざまな側面から食生活を考えていく必要がある。
満1歳から小学校入学前までの幼児期は、乳幼児期に次いで発育が盛んな時期であり、神経や運動機能、精神面が著しい速さで発達していく。
幼年期は、食習慣の基盤をつくる大切な時期なので、偏食や欠食を防ぎ、味覚の発達などにも気を配り、十分な栄養を摂るよう心がけたい。
栄養面では、特にカルシウム、鉄の不足に注意し、咀嚼力を高めるために、噛みごたえのあるものを意識的に与えることも必要だ。
この時期は、まだ消化機能や咀嚼力が十分でないため、3食では必要な要素を補えない場合もある。
そのため、間食が重要になってくるが、間食は子どもが欲しがるときに与えるのではなく、毎日時間を決めて与え(食事との間隔を3時間はあける)、間食からのエネルギー摂取量は食事全体の10~20%にとどめるようにする。それ以上になると、ほかの食事に対しての食欲不振を招いてしまう。
味の濃い市販の菓子類などは極力避け、できれば果物や、栄養のバランスを考えた手作りのものを与えるようにする。
6歳~12歳の学童期は、体型が幼児型から成人に近づき、食習慣も確立されてくる時期だ。
身体的には急速な身長の伸び、乳歯から永久歯への生え変わりなどが起こるので、骨や歯の生成に欠かせないカルシウム、鉄を十分に摂取する。
近年、動脈硬化、高血圧、糖尿病など、生活習慣病を発症する子どもが見られるようになってきている。
脂質の多い欧米型の食事、運動不足、食べすぎ、過度のストレスなどがあれば、子どもでも、こうした病気にかかることを知っておいてほしい。
★食生活の問題が出始める思春期★
思春期は、タンパク質の所要量が人生で最も多い時期であり、これによって筋肉や血液、内臓が作られ、大人としての体が完成していく。
食生活という点から見ると、家庭で好きな時に好きなものを食べる、あるいは外食をするなど、食の自己選択が始まる時期だ。
そのため、欠食、外食、夜食、ダイエットなど、さまざまな問題が生じてくる。
欠食の中でも朝食を抜く中学生、高校生が最も多い。
朝食を抜くと脳にエネルギーが供給されないため、集中力が低下して学習にも集中できないし、体温が上昇しないため身体活動にも支障がでる。
一方、外食が多くなると、高エネルギー、高脂肪だが、ビタミン、ミネラル、食物繊維が不足するという偏りが出てくる。
★ 不必要なダイエットが健康を害する ★
思春期は、理想的な体型を求めてダイエットに走りがちな時期だ。
実際には健康体重であるにもかかわらず、本人は「太っている」と感じ、ダイエットを行っている場合が多い。
不必要なダイエットや過度のダイエットは、脂肪だけではなく筋肉を落としてしまうことになり、基礎代謝を低下させ、リバウンドも招きやすい。また、体脂肪の極端な減少は、月経不順や無月経にもつながるので注意が必要だ。
さらに、早期のダイエットは、将来、骨密度を低下させることにもなってしまう。
思春期の女性には鉄欠乏貧血が多いが、ダイエットによって、さらに鉄分が減る危険もある。
女性として健康な体を保つためにも、鉄、たんぱく質、ビタミンC、葉酸、ビタミンB6、B12は、十分に摂るようにしたい。
(サプリメント健康バイブルより)
子供栄養補助食品「リブラG」
http://www.endokoro.com/