アスパラガスは、古代エジプトで栽培されてきた野菜で、日本には江戸時代の後期にオランダ人によって長崎に伝えられました。
当時の呼び名は、オランダ名のAspergieから転訛した「アスペルビー」、または「アスペルケー」でした。
といっても当初は食用にはほど遠く、もっぱら観賞用でした。
株を庭などに植え、「おおアスペルケー」といって、その生長の速さを楽しんでいたにすぎなかったようです。
食用種は明治のはじめに北海道開拓使によって輸入されてから栽培がはじまりました。
アスパラガスの収穫は5月から6月に集中し、産地も北海道を中心に岩手県や福島県、長野県、群馬県など冷涼な地帯が中心になっています。
アスパラガスから発見されたことが名前の由来となった「アスパラギン酸」を多く含むのが特徴で、疲労回復やスタミン強化、さらには肌の老化防止が期待されます。
さらに、穂先にはビタミンＰと同じような働きをするルチンという特殊成分も含まれています。
ルチンには、血管をしなやかに、丈夫にする働きがあり、高血圧の予防には最強の野菜といってよいでしょう。
ルチンは水に溶けやすい成分ですから、有効に摂取するためには、ゆでないで焼く、炒める、揚げるなどの調理法がおすすめです。
油や肉の脂肪などと組み合わせると、カロテンが有効に働きます。ビタミンＢ1、Ｂ2、Ｋ、葉酸なども含まれています。「長寿食365日 より」
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超高齢社会を目前とした今、
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皆様に知っていただきたいと願っています。
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