脳卒中の再発を防ぐには、なんといっても危険因子について知ることです。
そのうえで対策をきちんと立てて行動すれば、大きな効果が得られます。
◎ 再発の予防に近道はない
高血圧や糖尿病、高脂血症などが持病の人は、地道な努力を続ける必要があります。
病気の怖さを忘れないことが大切で、再発の予防には近道はないのです。
高血圧や糖尿病、高脂血症を合併している人は、食事療法と薬物療法によって健康をしっかり管理することが大切です。
脳卒中をすでに起こした人は、これらの危険因子があるというだけの人よりも、これらの危険因子をより厳格にコントロールする必要があります。
≪普段の生活で心がけたいこと≫
・ ウオーキングなどの適度な運動
・ いろいろな種類の食べ物でバランスのよい食事
・ 毎日、血圧を測り、正常値を保つように努力する
・ たばこをやめ、お酒は控えめに
・ 薬は医師の指示通りに飲むこと
・ よく眠り、規則正しい生活を心がける
◎ 治療目標値をクリアするように薬を服用
そのためには、食事療法のみでは不十分な場合が多いので、薬物療法が必要になることが多くなります。
それぞれの治療目標値をクリアするように、薬はきちんと服用する必要があります。
薬の服用状況のことをコンプライアンスといいますが、コンプライアンスが悪い人ほど再発を起こしやすいのです。
◎ 再発を繰り返すほど病状は重くなる
もう一つ、大事なことをお話しておきましょう。
脳卒中が一度発症したということが、そのまま危険因子になるのです。
脳卒中の患者さんのうち、2度、3度と再発を繰り返す人は決して少なくありません。
再発すればするほど、後遺症が積み重なって病状は重くなります。
（脳卒中 これだけ知れば怖くない より）
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