エクササイズが脳の老化を防ぐ
加齢により、認知症とまではいかないまでも、人の名前が思い出せない、物を置いた場所がわからないなど、軽い記憶障害におちいる人が急増しています。
日常生活は何とかできるのですが、記憶障害が起こり、不便が発生することを軽度認知障害(MCI)と呼んでいます。
これは危険な徴候である。
これまでの動物やヒトを用いた研究から、エクササイズが思考力と記憶力を高めることが示されています。
2010年、ワシントン大学シアトル校のローラ・ベーカーは、軽度の記憶障害者が激しいエクササイズをすれば、脳の老化を防げることを報告しました。
まず、軽度の記憶障害のある55~85歳(平均70歳)の男女の被験者33人を23人と10人の2群に分けました。
23人は、最大心拍数75~85パーセントの範囲におさまるように、1日45~60分のバイクこぎを週4回、6カ月間継続しました。
一方、10人の対照群は、最大心拍数の50パーセントを超えない程度のストレッチを同期間行いました。
結果はこうでした。
エクササイズした群は、認知力(注意力と集中力)、統合力、計画、マルチタスクにおいて大幅な改善が見られました。
ですが、10人の対照群では、認知力は下降線をたどりました。
今回のエクササイズは激しいものでしたが、穏やかなエクササイズでも同じ効果が得られるのでしょうか。
この問いに、ベーカーは、「理論的にはYes。いま、私たちは、実際にどれだけのエクササイズをすれば、最大の効果が得られるかを調べる研究を開始したところです。つぎの5年間で、効果を落とさない、最小のドース(エクササイズの時間、回数)を決定したい」と答えました。
脳の老化をエクササイズで防ぐことを目的にした、もう1つの研究を紹介しましょう。
被験者の平均年齢は80歳、内訳は軽度認知障害198人、正常者1126人。
結果は、ヨガ、エアロビクス、水泳、速歩など中程度の強度のエクササイズを中年に実行した人は、軽度認知障害を発生するリスクが39パーセント、高年になってから実行した人では32パーセント減少させることが判明しました。
この結果に男女差は見られませんでした。
「よみがえる脳 より」
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脳の中のシナプスが密であればあるほど、いろいろな能力が高まります。
記憶力でいえば、記憶したことが鮮明に脳に焼きつけられることになります。
ところが、脳の研究が進み、近年になって、神経細胞は年をとっても増えることがわかったのです。
その中でも重要なものがビタミンB12です。
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6、葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。
現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
どのビタミンが不足しても神経は正常には働いてくれません。
ビタミンB12が効果的に作用するには、ビタミンB12単体ではなく葉酸など他のビタミンB群と一緒に摂取することが望ましく、また、ビタミンB群はバランスよく摂ることで相乗効果を発揮します。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働きます。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6、葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。
現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
どのビタミンが不足しても神経は正常には働いてくれません。
ビタミンB12が効果的に作用するには、ビタミンB12単体ではなく葉酸など他のビタミンB群と一緒に摂取することが望ましく、また、ビタミンB群はバランスよく摂ることで相乗効果を発揮します。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働きます。
ビタミンB12について