認知症の種類

イメージ 1
認知症の種類
 
ひとくちに「認知症」といっても、実際にはさまざまな原因によるものがあります。
人格変化や情緒障害を伴う「ピック病」、早期から行動異常が出現する「前頭側頭型認知症」、いわゆる「狂牛病(クロイツフェルト・ヤコブ病)による急速な認知症などがあります。
 
認知症の主な種類≫
 
●血管性認知症
・大脳梗塞
・多発性皮質梗塞
・多発性皮質出血
・進行性血管性白質脳症(ビンスワンガー型)
 
●変性性認知症・その他
・ピック病
・前頭側頭型認知症
・感染によるもの…クロイツフェルト・ヤコブ病
・治療可能なもの…慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症甲状腺機能低下症
 
一般的に罹患する方が多い認知症は大別すると2つに分けることができます。
「脳血管性認知症」と「アルツハイマー認知症」です。
 
脳血管性認知症は、脳の血管障害、とくに脳梗塞が原因になる認知症です。
30年ほど前までは、認知症の半分以上が、この脳血管性認知症でした。
 
その後、高齢化社会の到来によって医療が充実し、企業・地域レベルでの定期健診も普及するようになりました。
高血圧や高脂血症などの早期発見や治療が行われているためか、現在では認知症の原因としては20%程度にまで減少しています。
 
このことは、脳血管性認知症がかなりの程度、予防が可能であることを示しています。
脳血管性認知症の出現率に変化をもたらしたものがもしあるとすれば、それこそが予防の鍵になるからです。
 
一方、現在の認知症8割以上を占めるのが、アルツハイマー(アルツハイマー認知症)です。
 
アルツハイマー病は、1907年、ドイツの医学者アロイス・アルツハイマー(18641915)によって発見された病気です。
最初の症例は、51歳頃から妄想を発症し、記憶障害や幻覚などとともに高度の認知障害が出現して55歳で死亡した女性のものでした。
解剖検査では、この女性の脳には老人斑(大脳皮質に現れるシミのようなもの)が見られたほか、神経細胞の顕著な脱落などの病変が認められました。
さらに同様の2例が報告された後、さまざまな経緯を経てこうした症例が「アルツハイマー病」と名付けられるに至ったのです。
「ボケる人、ボケない人の生活習慣 より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
ビタミンB12の修理工・再生屋としての能力は、21世紀の日本が抱える最重要課題のひとつである老人問題に、今後、大きな光明をもたらすことは間違いありません。

ビタミンB12は、悪性貧血等に優れた効果があることは以前から知られていましたが、最近、傷ついた神経繊維の修復や神経の伝達物質の合成に関与していることがわかってきました。

従来、一度死滅してしまった脳細胞は、再生不可能とされてきましたが、近時、ビタミンB12によって、再生されることがわかってきました。
それが、末梢神経障害や認知症の治療に有効である事から、俄然注目を浴びるようになってきました。
東京武蔵野病院 副院長 田中信夫先生によれば、認知症患者は、血液中にビタミンB12が少なくなっています。
そこで、認知症患者にビタミンB12を投与すると、ボケ症状、特に感情障害、夜間せん妄、意欲、自発性の障害などの精神障害が軽快するケースが多くみられるとの事です。

今や人口の4人に1人が65歳以上という超高齢化社会を迎えるに至ったのは、医療技術が飛躍的に向上した結果ですが、残念ながら、脳に関する医学がそれに追いついていないことも事実でしょう。
老齢化が進むにつれて、感情の起伏が少なくなる、いわゆるボケ症状が見られるケースが増えています。
これは、脳が萎縮する為に起こることで、同じように老人認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー症候群も、脳全体が萎縮して、大脳皮質に変化が起こることによります。

脳の萎縮を防止するためには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行なわれなければなりません。
ビタミンB12は、この蛋白合成と核酸合成の両方に役立っています。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
生活習慣を変えるとともに栄養面の改善も非常に大切です。
 
ビタミンB12について