「ぼけ予防10カ条」②適度に運動を行い足腰を丈夫に

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「ぼけ予防10カ条」②適度に運動を行い足腰を丈夫に
 
歩くことは脳のいろいろな領域を刺激します。
日頃からよく歩くようにすると、脳の代謝や循環が活発になります。
 
日常生活動作の障害と知的機能の低下には密接な関係があります。
歩行が困難になると知的機能が低下し、知的機能が低下すると運動機能が低下するという悪循環があるのです。
寝たきりとボケは、ヒトのもっともヒトらしい機能を奪うことになります。
高齢になっても極力歩くことに努め、寝たきりにならないように気をつけることが、認知症予防のために重要です。
 
正しい姿勢で、転倒しないようにあせらずに。
できれば11万歩を目標としたいものです。
中年期までは少し速足に歩くのがよい運動になりますが、老年者では急がずに自分のペースで無理せずに歩くのがよいでしょう。
 
歩くとともに、適度な全身運動も大切です。
運動は筋肉や頭に適度な刺激を与えてくれますし、骨を丈夫にし、血管の動脈硬化を予防する効果があります。
 
また、歩行で足腰を丈夫にするとともに、手をよく使うことも大切です。
ヒトの手は複雑な運動をすることができますが、この機能を衰えさせないようによく使うことは、脳の機能を活発にすることにつながります。
料理を作る、日記や家計簿をつける、楽器を奏でる、絵を描くなどの行為は、手を使うとともに頭を多面的に使うことになりますので、ボケ予防のために効果的です。
「ボケる人、ボケない人の生活習慣 より」
 
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≪ビタミンB12の老化防止効果≫
 
食べ物に含まれるビタミンB12は、そのままの形では吸収されません。
胃から分泌された内因子と結合する必要があるのです。
このために胃を切除した人では、ビタミンB12が欠乏して貧血をおこすことがあります。
 
また、現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働きます。
また、ビタミンB群はバランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
生活習慣を変えるとともに栄養面の改善も非常に大切です。
 
ビタミンB12について