「ぼけ予防10カ条」①塩分と動物性脂肪を控えたバランスのよい食事を摂る

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「ぼけ予防10カ条」①塩分と動物性脂肪を控えたバランスのよい食事を摂る
 
通常、食塩は110g以下の摂取が理想です。
ただし、高血圧の人は6gをだいたいの目安としましょう。
尿蛋白がある人は6g以下とします。
味噌汁(1杯中に2g)を薄味にして、醤油の量(通常15g中に2.7g)、味付けによる食塩の量(通常3g)を半分以下に抑えれば、ほぼ10g前後の塩分になります。
 
日本人の場合、1日の食塩摂取量の差は、飲む味噌汁の量によるものといわれています。
薄味にして、具の多い味噌汁にしましょう。
また、塩分の多い焼き魚、煮物、漬け物、佃煮などを食べ過ぎないよう気をつけましょう。
外食や市販の弁当は塩分が多いので控えましょう。
 
食事中のコレステロールは少なくし、脂肪は12030gまでに制限します。
動物性脂肪を減らし、リノール酸を多く含む植物性脂肪を多く摂るようにします。
糖質の多い食事は、脂肪中の中性脂肪を増加させるので、食事療法では糖質の制限も必要です。
 
1日の摂取総カロリーは、肥満の原因になります。
個人差はありますが、総カロリーは、通常、体重1kgあたり2530kcalとして、15001800kcal1日あたりの摂取の目安となります。
 
高齢者も老化にうち勝つ活動力を維持するために、良質のたんぱく質を多く摂取するべきです。
食物繊維やビタミン・ミネラルの摂取にも心掛けましょう。
 
そのためには野菜や海藻も多く摂りましょう。
食塩と動物性脂肪を少なくし、バランスの良い食事を心がけましょう。
 
また、食事にはゆっくりとよく噛んで味わいましょう。
よく咀嚼することは脳への刺激になります。
早く食べてしまうと空腹中枢が満たされる前に食べ過ぎてしまうことになり、肥満につながります。
「ボケる人、ボケない人の生活習慣 より」
 
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≪ビタミンB12の老化防止効果≫
 
食べ物に含まれるビタミンB12は、そのままの形では吸収されません。
胃から分泌された内因子と結合する必要があるのです。
このために胃を切除した人では、ビタミンB12が欠乏して貧血をおこすことがあります。
 
また、現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働きます。
また、ビタミンB群はバランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
生活習慣を変えるとともに栄養面の改善も非常に大切です。
 
ビタミンB12について