「ぼけ予防10カ条」⑦考えをまとめて表現する習慣を ⑧細やかな気配りをしたよい付き合いを

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「ぼけ予防10カ条」⑦考えをまとめて表現する習慣を ⑧細やかな気配りをしたよい付き合いを
 
⑦考えをまとめて表現する習慣を
 
脳の衰えを防ぐためには積極的に使うことが必要です。
しかし、ただ漫然と頭を使うのでは、あまり脳への刺激にはなりません。
 
仕事を離れ、趣味として短歌や俳句をしているお年寄りは、自分で見たこと、感じたことを適切な短い言葉でまとめて表現していますが、上手に頭を使っていることになります。
また、頭を使うことでは将棋や碁も脳の活性化に役立ちます。
 
認知症の予防には、頭を使い、脳の神経細胞を刺激し活性を与えておくことです。
そのためには、日ごろからいろいろなことを考え、それをまとめて表現する習慣を身につけておくことが大切です。
例えば、毎日日記を書く、それも1日のでき事と感想をまとめて表現する、親戚の人や親しい友人に自分の状況を手紙に書いて出したり、読書のあとには感想を書く、といったことです。
 
⑧細やかな気配りをしたよい付き合いを
 
家族、友人、ご近所などに対する「気配り」を心がけましょう。
よい人間関係、よいコミュニケーションのための配慮は、脳を活性化させます。
 
気配りとは、相手の身になって心遣いをする、ということです。
相手を理解して相手の意見を受け止め、そのうえで適切な配慮をするわけですから、これも脳を活性化させるアウトプットのひとつになります。
 
生活態度の基本として、気配りを忘れずに人とコミュニケーションし、よい人間関係を築いていきましょう。
それが生活を豊かにし、知的能力を十分に発揮する機会を増やし、認知症を予防することになります。
 
生きる頼りのよりどころ(生きがい)、特にその人との付き合い(コミュニケーション)は、好ましい人間性をはぐくみ、自由に知的能力を発揮できてぼけに対抗する健全な精神生活が維持できます。
「自分のまわりに、いつもよく話せる人が20人以上いるか」と自らを振り返ってみましょう。
「ボケる人、ボケない人の生活習慣 より」
 
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≪ビタミンB12の老化防止効果≫
 
食べ物に含まれるビタミンB12は、そのままの形では吸収されません。
胃から分泌された内因子と結合する必要があるのです。
このために胃を切除した人では、ビタミンB12が欠乏して貧血をおこすことがあります。
 
また、現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働きます。
また、ビタミンB群はバランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
生活習慣を変えるとともに栄養面の改善も非常に大切です。
 
ビタミンB12について