彫刻家や画家はなぜ長生きするのか

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彫刻家や画家はなぜ長生きするのか
 
彫刻家では、平櫛田中さん(107)が長生きでした。
100歳の誕生日の前にこれから彫刻するために必要な木材を30年分買い込んだそうです。
60 70 は はなたれこぞう」と書にしています。
同じく彫刻家の北村西望さんも102歳。
 
画家では、小倉遊亀さんが105歳、片岡珠子さんが103歳、パブロ・ピカソ91歳、マルク・シャガール97歳、と長生きの人が多い。
 
画家にしても彫刻家にしても、みな長生きしたわけではありませんが、長生きしている人が多い印象があります。
画家や彫刻家が長生きするのは、手をよく使うからといわれています。
カナダの脳外科医、W・ペンフィールドが描いた「感覚のこびと、運動のこびと」という図があります。
体の各部分の大きさが実際の比率ではなく、脳とのかかわりの度合によって変えられています。
それによると、脳の中で手を動かしている部分は足より大きい。
手をしょっちゅう動かしているのは、それだけ脳を動かしていることになります。
 
創造的な仕事について、それが好きでずっと続けられたということは、常に脳も生き生きとしていたといってもいいでしょう。
 
もうひとつ注目したいのは、絵にしても彫刻にしても、それを描いているときはもちろんですが、ふだんから描くべきテーマを持っていることです。
簡単にいえば、描きたいことがある。
これが重要なのではないでしょうか。
 
生きがいといいかえてもいいのですが、これを一生持ち続けたことが長生きにつながったと思っています。
芸術家、経営者の中で長寿者が多いのは、自らの生きがいが仕事にあったからといえないでしょうか。
 
健康長寿のために食事や運動、さらに生活の改善を提案してきていますが、これ以上に重要な要因が生きがいにあると思っています。
 
生きがいがあるから、やりたいことがあるから、長生きができるのです。
生きがいは画家や彫刻家のように描きたいテーマというようなものである必要はありません。
百名山を登る、世界遺産を訪ねる、日本の風景を写真に撮る、なんでもいいのです。
お孫さんと一杯やりながら、自分の人生を語るというものでも結構です。
自分が人生で得てきたものを子どもたちに伝えるのはたいへんいいことです。
 
生きがいは、まさに自分でつくるのですから。
100歳までボケない101の方法 脳とこころのアンチエイジング より」
 
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ビタミンB12は、悪性貧血等に優れた効果があることは以前から知られていましたが、最近、傷ついた神経繊維の修復や神経の伝達物質の合成に関与していることがわかってきました。

従来、一度死滅してしまった脳細胞は、再生不可能とされてきましたが、近時、ビタミンB12によって、再生されることがわかってきました。
それが、末梢神経障害や認知症の治療に有効である事から、俄然注目を浴びるようになってきました。
東京武蔵野病院 副院長 田中信夫先生によれば、認知症患者は、血液中にビタミンB12が少なくなっています。
そこで、認知症患者にビタミンB12を投与すると、ボケ症状、特に感情障害、夜間せん妄、意欲、自発性の障害などの精神障害が軽快するケースが多くみられるとの事です。

今や人口の4人に1人が65歳以上という超高齢化社会を迎えるに至ったのは、医療技術が飛躍的に向上した結果ですが、残念ながら、脳に関する医学がそれに追いついていないことも事実でしょう。
老齢化が進むにつれて、感情の起伏が少なくなる、いわゆるボケ症状が見られるケースが増えています。
これは、脳が萎縮する為に起こることで、同じように老人認知症3割~5割を占めるアルツハイマー症候群も、脳全体が萎縮して、大脳皮質に変化が起こることによります。

脳の萎縮を防止するためには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行なわれなければなりません。
ビタミンB12は、この蛋白合成と核酸合成の両方に役立っています。
 
◆ビタミンB12とは…?◆
ビタミンB12の研究初期は、ビタミンB12といえば悪性貧血、悪性貧血といえばビタミンB12といわれました。
しかし、現在のビタミンB12は、神経ビタミンとしての認識が一般的となっています。
末梢神経の不調 ―手足の痺れ・麻痺・痛みなど― はもちろん、中枢神経 ―脳・脊髄― の機能低下にも有効であることが明らかになっています。
 
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
 
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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