脳が一人前になるのは40代

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脳が一人前になるのは40
 
脳にはここぞという鍛えどきがあるでしょうか。
「鉄は熱いうちに打て」の言葉どおり、若いときほど脳を鍛えておくべきでしょうか。
 
基本的に、どの年代でも脳は鍛えていなくてはならないと考えています。
その理由は、脳は「使用をサボる」と機能が低下するからです。
この機能低下は、だれのせいでもなく自己責任です。
 
しかし、子どもと若者、大人とでは脳の発達レベルが異なるため、脳を鍛えるのにも年齢的な段階があります。
脳の機能は大まかにいって、感覚系(感情系)→運動系→思考系と順を追って発達していきます。
音楽をつかさどる脳が発達するのは五歳頃からですから、音楽は子どもの頃からはじめたほうがいいです。
運動は10歳頃からです。
 
実際、モーツァルト美空ひばりのように、10歳に満たない音楽の天才たちがいます。
でも、同じくらいの年齢で天才スポーツ選手といわれる人はいません。
オリンピックに出るような選手が出てくるのは10代前半くらい、運動系の脳が発達してからです。
 
同じように、10代前半で学術的に価値のある功績を残せる人はいません。
勉強が良くできるという意味での「神童」なら可能ですが、思考系の本格的な発達がはじまるのは10代後半からだからです。
 
そして思考系が完成されるのは40代、と考えています。
人間は40年くらいたって、ようやく一人前の人間になります。
人はゆっくりと成長するものなのです。
 
いま、企業は若い人に即戦力を求めますが、20歳は成人、つまり「人に成った」だけです。
身体は立派に発育していても、脳は構造的にも機能的にもまだまだ未完成。
 
勉強、運動などのパーツは部分的にできていますが、それらを連携して全体をうまく動かす「総合力」はありません。
 
時間をかけて連携が進み、40代からが真の実力を発揮できる年代なのです。
 
おまけに20歳くらいまでは、どうしても思考より感情優先な状態が続いてしまいます。
いちばん外側にある大脳皮質が、まだ十分に脳全体を制御できていない状態といえます。
 
若いうちは、部活動やスポーツでよく身体を使い、大脳皮質を十分に発達させるようにしてください。
「一生衰えない脳のつくり方・使い方 より」
 
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ビタミンB12は結晶が赤いことから「赤いビタミン」とも呼ばれています。
主な働きは赤血球の生成を助け、貧血を予防すること。
女性に多い貧血の原因は、鉄分の不足が挙げられます。
しかし、貧血にはもうひとつ原因があるのです。
それがビタミンB12の不足。
ビタミンB12は赤血球を形成、再生し、血液を作ることで、貧血を防いでくれるのです。
 
そのほかの働きとしては、成長を促進し、子供の食欲を増進させる、エネルギーを増大させる、脂肪・炭水化物・タンパク質が適切に使われるようにする、集中力・記憶力を高めて精神を安定させる、などが挙げられます。
 
また、神経細胞内の表面の脂質膜の合成にも関与しており、末梢神経の傷の回復にも効果があります。
実際、腰痛などの治療にも採用されています。
腰痛や肩こり、手足のしびれに悩まされている人にもビタミンB12はおすすめです。
 
もうひとつ忘れてはいけないのが、ホモシステイン血症との関わり。
遺伝的なもの以外では、ビタミンB12不足により引き起こされるホモシステイン血症は、進行すると動脈硬化心筋梗塞の危険性が高まるといわれています。
 
ビタミンB12は、葉酸とともに核酸の合成を助け、脊髄、胃腸の粘膜などで活躍します。
また、脳や神経とも関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。
また、人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
 
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