脳のシステムづくりは早いほうがいい

イメージ 1
脳のシステムづくりは早いほうがいい
 
若い人の脳は柔軟で成長しているイメージがありますが、脳は若いときほど未熟です。
1030代は、基礎ができているだけの状態なのです。
 
ですから「若い頭は柔軟だ」「年をとったから頭が固い」という紋切り型の言い方は間違っています。
 
若い頃は各パーツがよくできていても、全体のシステムがまだうまく連携していません。
「若い頃の苦労は買ってでもしろ」という言葉もありますが、特に若いうちはさまざまな体験をしたほうが知識や経験が蓄積され、脳全体のシステム連携が促進されますから、これは当たっています。
 
また、脳のシステムづくりの観点からの話を一つつけ加えましょう。
脳は基礎となるシステムがつくられているかどうかが問題です。
システムを一度でもつくっていれば、しばらく使わないで間があいてしまっても復活できます。
 
たとえば子どもの頃にたくさんおしゃべりをした人は、将来、仕事柄あまりしゃべらなくなったとしても、しゃべろうと思えば話はできます。
人の話を聞き取る力も残っています。
これは「話す・聞く」ことに関するシステムができているからです。
 
ところが、子どもの頃にあまり話さず、話すためのシステムをつくった形跡がなければ、大人になってから話す能力は復活しようがありません。
人の話もよく聞き取れません。
 
思春期の頃には子どもは友だちと延々おしゃべりに興じたりしますが、それはシステムづくりのうえでとても重要なことなのです。
小さいお子さんがいる方は、話をよく聞いてあげてください。
「一生衰えない脳のつくり方・使い方 より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
ビタミンB12は結晶が赤いことから「赤いビタミン」とも呼ばれています。
主な働きは赤血球の生成を助け、貧血を予防すること。
女性に多い貧血の原因は、鉄分の不足が挙げられます。
しかし、貧血にはもうひとつ原因があるのです。
それがビタミンB12の不足。
ビタミンB12は赤血球を形成、再生し、血液を作ることで、貧血を防いでくれるのです。
 
そのほかの働きとしては、成長を促進し、子供の食欲を増進させる、エネルギーを増大させる、脂肪・炭水化物・タンパク質が適切に使われるようにする、集中力・記憶力を高めて精神を安定させる、などが挙げられます。
 
また、神経細胞内の表面の脂質膜の合成にも関与しており、末梢神経の傷の回復にも効果があります。
実際、腰痛などの治療にも採用されています。
腰痛や肩こり、手足のしびれに悩まされている人にもビタミンB12はおすすめです。
 
もうひとつ忘れてはいけないのが、ホモシステイン血症との関わり。
遺伝的なもの以外では、ビタミンB12不足により引き起こされるホモシステイン血症は、進行すると動脈硬化心筋梗塞の危険性が高まるといわれています。
 
ビタミンB12は、葉酸とともに核酸の合成を助け、脊髄、胃腸の粘膜などで活躍します。
また、脳や神経とも関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。
また、人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
 
詳細はこちらへ