50歳を過ぎたらメタボ対策から老化対策へ

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50歳を過ぎたらメタボ対策から老化対策へ
 
我々人間にとって大切なのは、ただ長く生きることだけではありません。
長寿であると同時に、まわりに迷惑をかけずに、健康的で楽しい毎日を送ることだと、ほとんどの人が答えるでしょう。
 
生まれてから死ぬまでの期間を一般的に「寿命」と呼ぶのに対して、そのうちで健康的な生活が送れる期間のことを、「健康寿命」と呼んでいます。
いい換えれば、健康寿命とは「心身ともに自立して生活が送れる期間」というわけです。
 
ほとんどの人は、死ぬ間際の一定期間には心身のどこかに障害を抱えて、要介護の期間が生じてしまいます。
それはやむをえないことですが、それでもなるべく健康寿命を延ばしたいと考えるものです。
そのためには、中年期までは中年期の健康常識を持ち、高齢期になったら高齢期の健康常識を身につけることがかかせません。
 
中年期までの健康常識というと、まっさきに思い浮かぶのがメタボ対策でしょう。
ご存じのように、厚生労働省は国民の健康づくり思索の一つとして特定健康診査、いわゆるメタボ健診を導入して肥満対策を推進してきました。
 
中年期の健康常識として、肥満や過栄養、運動不足、過剰なストレスを避けるという方向自体に間違いはないと思います。
そうした要因がメタボをもたらし、徐々に動脈硬化を進行させ、やがては心臓病や脳梗塞を起こしやすくするからです。
 
しかし、高齢者に関しての調査データは、少なくとも現代日本の一般の高齢者においては、肥満や過栄養よりも、むしろやせや低栄養のほうがより問題であることを示していました。
やせや低栄養は寿命を短くする可能性を高めるだけでなく、要介護の寝たきりになる確率も高めます。
単なる寿命という面からも、しっかり食べて、きちんと栄養をとるべきだというのか高齢期の健康常識なのです。
 
では、何歳から高齢期と考えればよいのでしょうか。
 
これまでのさまざまなデータや経験をもとにすると、70歳代が境目と考えるといいと思います。
ただし、生活習慣や食生活というのは、すぐに切り替わるものではありません。
できれば、早めに将来のことを考えて、少しずつギアチェンジしたほうがいいと考えています。
個人的なことですが、50代半ばとなり、高齢期になったときのことを頭の隅に置くようになりました。
もちろん、中年期の健康常識として、メタボにならないよう、カローリーのとりすぎや運動不足には注意をしています。
それに加え、高齢期に備えて筋肉が落ちないよう、タンパク質をしっかりとらなくてはと考えています。
 
とはいえ、もう自分は70歳になってしまったという方もご心配なく。
老化対策は70代になってからでも、けっして遅すぎることはありません。
その代わり、食生活や生活習慣を高齢者向けに大きくギアチェンジする必要はあります。
粗食に傾き気味だった食事を、肉をしっかり食べる食事に切り換えるといった意識改革は欠かせません。
50歳を過ぎたら「粗食」はやめなさい! より」
 
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   認知症とビタミンB12の関係の本当のところは?
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ビタミン欠乏症が原因で、認知症になるケースがあるそうです。
ビタミンの種類は、ビタミンB1、ビタミンB12葉酸
 
ビタミンが欠乏すると、記憶障害、無気力、集中力の低下、妄想、錯乱の症状が出ることは事実です。
東京武蔵野病院 副院長 田中信夫先生によれば、認知症患者の血中ビタミンB12は、通常の人より少ないそうです。
認知症患者に、ビタミンB12を投与すると、ボケ症状、特に感情障害、夜間せん妄、意欲、自発性の障害などの精神障害が軽くなると言われています。
 
老人の認知症3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。
この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク(アミロイドβタンパク)合成、核酸合成が順調に行われる必要があるのです。
ビタミンB12は、タンパク(アミロイドβタンパク)合成と核酸合成の両方に役立っています。
 
さらに、ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経の働きを助けます。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると神経過敏などの症状が起こりやすくなるのです。
脳や神経とも関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

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残念ながら現代社会に生きる私たちは、栄養的に見るとかなり厳しい環境に生きています。
まず、野菜は昔と変わらぬ色や形をしていますが、栄養価は、ずいぶん非力になっています。
今のニンジンは、50年前の8分の1から20分の1にまで低下していると言われています。
 
化学肥料や農薬などが使われ、ハウス栽培によって旬がなくなり、また、収穫後の輸送・陳列・保存、こうした時間の経過、さらに調理することで栄養価が消失します。
果実なども栄養価が未熟なまま出荷され、また畜産物や海産物も例外ではありません。
 
私たちは今の環境の中で最善の方法を模索するしかありません。
大切なのは、毎日、ちゃんと噛んで食べること。
よく噛んで食べることは脳の発達によい、ということは科学が証明しています。
まずは食事・生活習慣を見直し、「栄養価の補充」としてサプリメント(栄養補助食品)を活用してみてはいかがでしょうか。
 
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