「閉じこもり」やすいタイプとは

イメージ 1
「閉じこもり」やすいタイプとは
 
おもに男性の話になりますが、会社を定年退職すると日常生活が大きく変わります。
生活の中心は仕事から家庭に、会社から地域に移ります。
 
そこで、うまく家庭や地域にとけ込むことができれば、その後の高齢期をより楽しく豊に過ごすことができ、閉じこもりとも無縁になります。
スーツを脱いで家庭人、地域人に変身できるかどうか。
それが、元気老人になれるかどうかの分かれ道といってよいでしょう。
 
ところが、ひたすら仕事に明け暮れてきた「仕事人間」には、それがなかなかできないのが実情のようです。
実際に、定年退職後の男性が、地域とうまくなじんでいるか――いわゆる「ソフトランディング」ができたかどうかを追跡調査しています。
 
その結果、仕事以外に生きがいを見つけられない男性は、退職後の生活にとまどって、地域にとけ込めない傾向のあることがわかりました。
そうでない人とくらべて、地域にソフトランディングできる割合は、わずか3分の1という数字が出ています。
こうした人たちが、閉じこもりになる可能性が高いわけです。
 
一方で、地域にとけ込みやすいタイプとして、定年前から地域活動やグループ活動に参加している人、近隣に友人が多い人、家事をよく手伝っている人、学歴の高い人などがあげられました。
 
こうした調査からいえるのは、会社勤めをしているときから、複線型の生活を目指すことが大切だということです。
つまり、趣味、ボランティア活動、家事など、なんでもいいですから、仕事以外の分野にも目を向けておいてほしいのです。
そういうものを一つでも持っていて、時間の空いたときや週末にはそれをやるといった発想ですると、地域にもソフトランディングしやすくなります。
 
趣味やボランティア活動については、これまでも、よくいわれてきましたが、家事も非常に重要なポイントだと思います。
 
ふだんから家事や買い物をしていると、女性との会話の接点があります。
仕事の帰りでもスーパーで買い物をしていると、生活感を肌で実感できるのです。
何かのきっかけで、地域の女性と話をする機会があったときに、会話もはずみます。
 
男性の地域デビューに際しては、近隣の女性たちと、どううまくつきあっていくかが重要な問題となります。
そのときに、近所にどんな店があるかも知らず、野菜の値段も米の値段も見当がつかないということでは、なかなか打ち解けて話などできません。
 
ですから、仕事一筋で、家のなかのことには興味がないという生活を続けてくると、定年になってハタと困ってしまうのです。
50歳を過ぎたら「粗食」はやめなさい! より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
 
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
水溶性ビタミンであるビタミンB12は、最終的には排泄されますが、それまでの間、体内でさまざまな働きをします。
ビタミンB12場合、とくに1000マイクログラム以上の大量をとると、一種の押し込み効果(ある成分を大量にとることにより、吸収率が増す効果)により、吸収・利用率が高まります。
また、ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

 イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。
また、人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
 
詳細はこちらへ