長い睡眠時間は老化を促進する

イメージ 1
長い睡眠時間は老化を促進する
 
健康長寿にプラスになる要因とマイナスになる要因をまとめたなかで、睡眠時間が長いことは大きなマイナスになることが示されました。
 
成長期にある若い人なら、睡眠時間が長いことは健康の表れになるのですが、高齢者にとっては逆に老化を促進する要因となってしまうのです。
実は、このことは閉じこもりと深い関係があると見ています。
 
睡眠時間によって高齢者を「6時間未満」「68時間」「810時間」「10時間以上」のグループに分けて調査をしたデータによると、「68時間」のグループがもっとも健康寿命が長いことがわかりました。
そのグループにくらべると、短くても長くてもいけないのですが、とくに長いほうに問題が多く出ています。
これは、外国の高齢者を対象にした疫学調査でも、やはり同じような結果が出ています。
 
その理由はまだはっきりとわかっていないので、あくまでも私の考えですが、おそらく睡眠の質が問題なのだと思います。
 
私たち人間は、昼間働いて、夜休むという生活リズムが大事なのであって、睡眠時間が長い人は人間が本来持っているそうしたリズムが乱れがちな人だと考えられます。
 
とくに高齢者で睡眠時間が長いというのは、生命力の弱さを表しているように感じられます。
現に、要介護状態に近づけば近づくほど、うとうとしている時間が長くなり、睡眠と覚醒のリズムが乱れてくることは知られています。
 
 要介護でなくても、家に閉じこもりがちの人は、どうしてもぼんやりしたり、うたた寝したりする時間が長くなってしまいます。
こうしたことが、生命力の弱さにつながり、徐々に老化を早めていくのだと考えられるのです。
50歳を過ぎたら「粗食」はやめなさい! より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
 
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
水溶性ビタミンであるビタミンB12は、最終的には排泄されますが、それまでの間、体内でさまざまな働きをします。
ビタミンB12場合、とくに1000マイクログラム以上の大量をとると、一種の押し込み効果(ある成分を大量にとることにより、吸収率が増す効果)により、吸収・利用率が高まります。
また、ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

 イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。
また、人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
 
詳細はこちらへ