日常的にできるトレーニング―音読、メモを取りながら視聴
小さく抑制する場面をたくさん持つというのは、苦しいことのように思われるかも知れませんが、じつは逆です。
抑制の力が高まってくると、ちょっと辛い、面倒だと感じていたことをいちいち不快とは思わなくなり、生活がスムーズになってきます。
それがまた、大きな困難にも負けない耐性をつくることにもつながる。
そういう訓練を普段の生活の中で行うことが大切ですが、日常的にできるトレーニングとしては、次のようなことも有効だと思います。
●少し辛いと感じる長さの文章を音読する。
●テレビやラジオの教養番組をメモを取りながら視聴する。
音読というのは、思考系のさまざまな機能を同時に働かせる活動です。
目で見て文章を脳に入力し、それを保持して、自分の言葉として出力する、という活動を連続的に行わなければいけない。
実際に意識してやってみると分かると思いますが、これを長く続けるのは、なかなか大変なことです。
感情系はそれを「面倒だ」と判断するでしょう。
それをあえてすることに、抑制の力を高めるトレーニングとしての意味があります。
音読は感情系に快をもたらす活動であり、口をよく動かすことによって脳の血流を良くする効果もありますから、面倒ではあっても続けやすいはずです。
抑制の力以外を鍛える効果も明らかにある、ということも、続けやすい理由になると思います。
二つめは「メモを取りながら視聴する」、つまり、要点を理解しようとしながら見たり聴いたりすることがポイントです。
90分間の講義に慣れている学生はともかく、社会に出て普通に生活している私たちは、じつは長い話をちゃんと理解しながら聞こうとする機会をあまり持っていません。
テレビやラジオも何となく視聴している、というのが普通だと思います。
それを意識してしようとすることを面倒だと感じるようになっているはずです。
それを普段の生活の中で行うことも良いトレーニングになると思います。
じつは、この二つには、現代人が低下させてしまいがちな「周囲の情報に注意する力」を回復させる効果も期待できるのです。
ここで覚えておいていただきたいポイントは、次の3点です。
●感情系に対して思考系が優位である状態を確立できなければいけない。
●抑制の力を高めることは、高次脳機能全体のベースアップにつながる。
●少し面倒だと思うことを積極的にこなし、抑制の力を強化しよう。
「脳から自分を変える12の秘訣 「やる気」と「自信」を取り戻す より」
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この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
◆神経伝達物質の材料になる成分を補うことが大切です◆
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンやアセチルコリン、ドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンやアセチルコリン、ドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
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