「苦手なこと」がいつの間にか「できないこと」になる/会話から取り残されてしまうとき

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「苦手なこと」がいつの間にか「できないこと」になる/会話から取り残されてしまうとき
 
 
◆「苦手なこと」がいつの間にか「できないこと」になる
脳はどうしても、自分が得意なことばかりをし、得意でないことは、意識的・無意識的に避けようとするものです。
 
学生のうちは、それが完全には許されない環境に身を置いていて、そのために脳全体がバランスよく鍛えられている面があるのですが、社会に出ると、それがある程度、本人の自由意思に任せられるようになってきます。
 
その中で、自分が苦手なことを何となく避けようとしていると、それに関する脳機能を使う機会が減るので、もっと苦手になってしまう。
もっと苦手になると、それをするのがより不快になるので、ますますその機会を排除しようとする。
訓練の機会をさらに失い、もっと能力が低下する……。
 
そういうことを繰り返していった結果、以前には「どちらかと言えば苦手」という程度だったことが、いつの間にか「本格的にできない」ことになってしまっている場合がよくあるのです。
 
◆会話から取り残されてしまうとき
右脳の力が低下しているとき、特に困ることになると考えられるのは、複数の人と協調して何かをする場面です。
 
周りの人たちの動きを注意深く見ることに大変な労力を要するので、上手く流れに加われなかったり、場違いなことをしてしまったりする。
 
あるいは、ポンポン飛び交う言葉に注意を向け続けることができず、
「……(みんな何を話しているんだろう?)
という状態になってしまったりする。
会話から取り残されてしまうのです。
 
そうなってもまったく気にしない人ならいいのですが、周りの人たちの気持ちや自分がどう見られているかということを気にする人は、そういう場に参加することが嫌になってしまうでしょう。
それで、複数の人と協調して何かをする場面を避けるようになり、もっとできなくなる。
その結果、社会からの孤立に向かってしまう場合もあるかも知れません。
 
右脳の力が落ちているとき、それを左能の力で補うのは困難です。
「こういうときは、こうすればいい」と理屈では分かっていても、現場で周囲の情報に注意する力が働かなければ、スムーズにできないことはたくさんあります。
文字通りの意味で「使う脳が違う」のです。
 
そういうときは、少しずつでも、右脳の力を回復させていくしかありません。
「脳から自分を変える12の秘訣 「やる気」と「自信」を取り戻す より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
神経伝達物質の材料になる成分を補うことが大切です
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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