「聞き落とさない力」を高める「オウム返しトレーニング」

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「聞き落とさない力」を高める「オウム返しトレーニング」
 
日常的にできる、右脳を鍛えるトレーニングとしては、「少し辛いと感じる長さの文章を音読する」「テレビやラジオの教養番組をメモを取りながら視聴する」ということも有効ですが、それに加えて、次のようなことを心がけるといいと思います。
 
●人の話をオウム返しする習慣を持つ。
●慣れない場所に行く機会を増やす。
 
オウム返しするというのは、人から何か言われたときに、
「今仰ったのは、こういうことですね」
と確認する、ということです。
 
あまりしつこくやりすぎると、会話に支障をきたしますから、さり気なくを心がけていただきたいと思いますが、それには次のような意味があると考えて下さい。
 
右脳の力が落ちているときには、本当はよく聞こえていなかった話に対して、無意識的に返事をしていたり、聞こえなかった部分を左脳の力で補って、勝手な解釈をしていたりするものです。
その結果、依頼されたことを実行しなかったり間違ったことをしてしまったりして、「人の話を聞いていない」と言われる。
オウム返しトレーニングには、それを矯正する意味があります。
 
音読の効用の一つとして、「読み飛ばし」を防ぐということがあるのをご存じでしょうか。
 
私たちは、普通に文章を黙読しているとき、じつは相当な量の単語を読み飛ばしていて、その不足を勝手な思考の組み立てで補い、とんでもない誤読をしていることがあるのですが、音読をするときには、全ての単語を拾って読むことになります。
それで、固定観念や先入観による誤読を防ぎやすい。
また、そういう経験を積み重ねることによって、黙読をするときにも、文章の細部まで注意して読もうとするようになる。
音読トレーニングには、そういう効用もあります。
 
オウム返しトレーニングの狙いも、それと同じです。
 
相手の言った言葉に適当な相づちを打ったり、返事をしたりすることは、ちゃんと聞いていなくてもできますが、オウム返しすることはよく聞いていなければできません。
また、自分が間違った解釈をしていないかどうかも、その場ですぐ確認することができます。
 
音読の場合と同じように、そういう経験を重ねることによって、オウム返しをしないときでも、相手の話を注意深く聴こうとするようになるのです。
 
いちいち復唱することが現実的ではないと思われる方は、実際にするのは時々でもかまいません。
まずは「そういう意識を持つことが大切」と考えて下さい。
「脳から自分を変える12の秘訣 「やる気」と「自信」を取り戻す より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
神経伝達物質の材料になる成分を補うことが大切です
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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